【GW企画】 リニューアルした『大和ミュージアム』 新たな魅力と楽しみ方とは!? 広島・呉市

5/4(月) 18:38

FNN近畿・中四国ブロックの各局がお伝えするGW企画、今回は、広島です。
先月、リニューアルオープンした呉市の大和ミュージアムの新たな魅力と楽しみ方を取材しました。

【テープカットのシーン】
「どうぞ!(拍手)」

およそ1年間の休館を終え今年4月にリニューアルオープンした呉市の大和ミュージアム。

【訪れた人は…】
「きょうの0時半ごろから(並んだ)最高に気分が高揚しています」

全国の海洋・海事ファンを魅了するミュージアムが今回、さらなるバージョンアップを遂げました一体どのように生まれ変わったのか…。
新たな船出となった大和ミュージアムの魅力に迫ります。

山と海に囲まれた広島県呉市。
明治時代に旧海軍の艦隊を統括する鎮守府が置かれ、それ以来、軍港の街として栄えてきました。
そんな呉の地で誕生したのが『戦艦大和』です。
当時の最先端技術を活用し呉海軍工廠で極秘に建造。
46センチ砲を9門搭載する世界最大の戦艦です。
しかし、1945年4月7日、大和はアメリカ軍機の攻撃を受け、3056人の乗組員とともに鹿児島県沖に姿を消しました。

そうした戦艦大和の軌跡や当時の技術を伝えるため、2005年に大和ミュージアムが開館。
当時、訪れた人の中には大和の元乗組員もいました。

【戦艦大和元乗組員 小林健さん】
「あの頃を思うと、本当に胸が詰まる。しかも私が乗っていた主砲指揮所を見ると、何とも言えない感じがする」

オープンから20年。
当時を知る元乗組員が減っていく中大和の歩みをどのように後世に伝えていくのか…。
去年、およそ1年間を費やしリニューアルに踏み切りました。

【大和ミュージアム 戸高一成 館長】
「(20年間で)色々と新しい資料が出てくる、珍しい事実もわかる。色々なことがあったので、それらを反映して、内容も本当に面白くなったという館にしたいと思って1年間ゆっくり作業させていただきます」

そして迎えた再スタートの日。
リニューアルを心待ちにしていた人たちが全国から訪れました。

【埼玉県から来た人】
「車もどこに停めようとか、2カ月ぐらい前から練りに練って来ました。でも本当に感激しました。」
【兵庫県から来た人】
「もうかれこれ(来館は)30回目ぐらいですかね。大和の模型もきれいになって、展示室も前に来た時よりも良くなっていて、すごくいいなって思います」

これまでの展示からどのように進化したのか…。
リニューアルのポイントを学芸員の濱名さんに案内してもらいました。

【大和ミュージアム学芸員 濱名翔平さん・野川諭生アナウンサー】
「入ってきて一番最初にご覧いただくのが、こちらの10分の1の戦艦大和になります」「大和ミュージアムのシンボル的な存在ですね」
「艦首にある菊の御紋章、こちらなんですが、平成28年の呉市の潜水調査を行った際に計測をしたところ、従来言われていた1.5メートルのサイズではなく1メートルなのではないかというところが判明したので、そちらの改修もしている」
「10分の1のこのサイズも3分の2になったということですね」
「そうですね。15センチが10センチに変わっています」
「細かいですけど、大きなポイントになってくるんですね」

以前のものと比較すると少しだけ小さくなっているのが分かります。
この他にも艦橋の上にあるレーダーの色を部分的に変更するなど、近年の調査で判明した部分を細かく改修しています。
そして、注目ポイントは模型だけではありません!

【大和ミュージアム学芸員 濱名翔平さん・野川諭生アナウンサー】
「こちらが3階で今回大幅に展示を変えさせてもらった科学技術展示室になります」
「完全にむき出しの…」
「戦前の海軍などで使われていた航空機のエンジンとプロペラになります」
「中々むき出しで見ることってないですよね」

3階はこれまでの展示から一新し、呉の隣町、広で製造された航空機などの実物資料を多く並べています。

【大和ミュージアム学芸員 濱名翔平さん】
「大和ミュージアムというと、戦艦大和であったり、呉であると造船とか、そういう風なところのイメージが強いかなと思いますけど、こういった飛行機の開発なども行っていたというところも、こちらの3階では紹介している」

さらには、こんな装置も…。

【大和ミュージアム学芸員 濱名翔平さん・野川諭生アナウンサー】
「おぉー中々、見たことあるって感じですね」
「船のブリッジとかで見たことがあるかと思いますが、これも実物でして、実際に船で使われるものと同じになります」
「実物に触れられる、見られるという機会、特にお子さんが、将来の夢を膨らませる中でも、実際に触ると全然違うと思う」
「目の前に呉と松山の間のタイムラプス映像もありますが、実際にここから松山へフェリーが出ていきますもんね」
「なので呉港を見ながら実際に船を動かしているような体感も出来るかなと思います」

こうした「見て・触って・動かして」体験できる展示を増やしたことで老若男女問わず誰もが楽しめる内容へと変化しました。
館長は今回のリニューアルを通じて、かつての日本が残した様々な遺産を未来につなげる鍵にしてほしいと語ります。

【大和ミュージアム 戸高一成 館長】
「歴史の素晴らしい面、二度と繰り返してはいけない面、そういうものを同時に見ながら、自分で深く考えてもらえる施設になっていきたいと思う。1年間の努力をこれから皆さんにぜひ見ていただきたいと思っている」

新たに歩み始めた大和ミュージアムの姿から海軍の街で培われた技術と歴史を学び感じることができそうです。