核開発競争の懸念広がる 米露の新START・新戦略兵器削減条約「失効」 ヒバクシャから落胆と危機感 

2/5(木) 17:45

アメリカとロシアの間で結ばれていた新START=新戦略兵器削減条約が日本時間のきょう午後2時に失効しました。核開発競争が拡大する懸念が広がり、被爆地からも怒りの声が上がっています。

「新START」は、2011年2月に発効し、核戦力の制限や削減を目的に、アメリカとロシアの間で結ばれた唯一の核軍縮条約でした。

条約では、戦略核弾頭の配備数を1550発以下に制限することなどを義務付けてきました。

トランプ大統領は、中国などを含む新たな条約の締結に意欲を示すも中国側は否定的な考えです。

「新START」の失効で最大の核保有国への相互制限がなくなり、中国も含めた新たな核開発競争への懸念が広がっています。

これを受け、「日本被団協」と「核兵器をなくす日本キャンペーン」は、オンラインで緊急の記者会見を開き、日本政府に対し国際社会へ働きかけるよう訴えました。

【日本被団協・田中熙巳さん】
「核兵器は使ってはいけない兵器です」「今の状況で行けば、そう遠くない将来本当に核戦争が起こって自滅に行くだろうという予感がします」

一方、県内7つの被爆者団体は共同で緊急声明を発表し、「被爆者は危機感が一層募り、やりきれない怒りでいっぱいです。核拡散を一段と助長し、破綻へと進みかねません」として日本政府に対し、核兵器禁止条約への参加を訴えました。