救急搬送中 70代男性がストレッチャーから転落し骨折などの重傷 尾道市消防局

12/24(水) 16:34

尾道市消防局は、11月27日の夜、救急搬送中の70代男性患者をストレッチャーから転落させ、骨折などの重傷を負わせる事故を起こしたと発表しました。

事故は11月27日午後9時30分頃、市外の医療機関で発生。
救急隊員が救急要請のあった70代男性患者を乗せたストレッチャーを救急入口で旋回させていた際、地面の段差に気づかず、ストレッチャーが左に傾き、隊員が支えきれず横転したということです。

患者は頭部外傷、左錐体骨骨折、左鎖骨骨折の重傷を負いました。

70代男性患者は、その後、専門の医療機関に搬送され、命に別条はないということです。

尾道市消防局は、事故の原因を「地面の状況確認不足」と「安全確保措置の不徹底」だったとし、事故の発生直後、消防局長が患者と家族に説明・謝罪。警察にも届け出ています。

また、今回の事故状況を全職員が共有し、安全確認手順の再徹底や再発防止に取り組むとしています。

尾道市消防局長 山戸 邦弘氏は「傷病者の方及びご家族に多大なご苦痛とご心配をおかけしましたことを、心よりお詫び申し上げます」とコメント。今後、患者への賠償手続きを進めるとともに、事故状況の検証結果を全職員で共有し、安全確認手順の再徹底など再発防止に取り組むとしています。