前回、空港消防の出動訓練に参加した２人は、消防隊員が着る「防火衣」の早着替えに挑戦！見事勝利した恋乃葉隊員が放水に初挑戦です！

【航空保安協会広島第一事務所 二子岩賢一隊員・塚本恋乃葉さん】
「これがコックと言って放水を始めるトリガーになるんですよ。これを手前に引くと水が出る」
「長時間しんどいですね」

初めて手にしたホースの重さに思わず…

【恋乃葉さん・カメラマン】
「パーンとなったら、もうカメラいっちゃいます」
「やめてよ、フリじゃないよ」
「フリじゃないです」
「マジいっちゃいますよ」
「いっちゃうな！」

カメラを壊さないように入念に準備をしていると、棚田さんからもアドバイスが…

【棚田徹さん・恋乃葉さん】
「大丈夫か？ちょっと足を踏ん張ったほうがよくない？」
「こうですか？」

準備が整い、いよいよ本番です

【消防隊員・棚田さん・恋乃葉さん】
「放水始め」
「行きます」
「すごい、ちょっと圧力上げますね」
「圧上がるよ。圧上がるよ。圧上げ！」
「厚揚げ焼いたらうまいよ」
「すごい。火まで届きそうです」
「こうか？」
「違う？」
「ちょっと右や」

二人で力を合わせて勢いよく放水します！

【棚田さん・恋乃葉さん】
「すごい、放水してる！」
「恋乃葉くん、どうかね」
「ちょっともう腕が…」
「そんなに？」
「おお～すごい！」
「やりました。消火」

恋乃葉隊員、無事に消火完了です！

【二子岩さん・棚田さん・恋乃葉さん】
「どうでしたか？」
「しんどいです。右手が」
「もうそんなに？」
「本当に数秒で、この疲労感」
「今、止まった状態で放水していただいたんですが、実際はそこから、『かて』（仮想の対象物）に向かって、前進したりとか」
「今は的はそこだし、動かないし、火もないし…」
「本当にそうですね」
「でもこういう訓練を日ごろやっていないと本番は…」
「動けない」
「その辺がご苦労ですよね。感謝して飛行機に乗りましょう」

空港消防の消火訓練を体験した２人。
今回は特別に空港を守る“別の仕事”も見せてもらうことに。

【棚田さん・恋乃葉さん】
「次はこちらの車に乗ってもらいます」
「これに乗る？」
「派手な車ですね。いろんなものがついているじゃないですか」
「とにかく乗ってください」
「乗ればわかる？」
「乗ればわかります」

恋乃葉さんに勧められ、半ば強引に車に乗り込んだ二人。

【広島国際空港 運用本部 空港運用部 野田恭平マネージャー・棚田さん】
「では行きますね、はい」

野田さんの運転で向かったのは滑走路…かと思いきや…

【野田さん・棚田さん・恋乃葉さん】
「ん？何かありました？」
「うんちが…」
「うんち！？動物のうんち」

野田さんの仕事は、滑走路など航空機が通る場所に落下物や破損がないかを確認することなんです。
長さ３キロ・幅６０メートルある広い滑走路を、広島空港では１日に２回点検しています。

【野田さん・棚田さん・恋乃葉さん】
「これだけ広いところで、よくあんな小さいの見つけましたね」
「本当はもっと小さい石とかもあったりします」
「石だって大ごとになるかもしれないですもんね」
「石ってどこから来るんですか？」
「滑走路にはどうしても、これだけ大きい（航空機）のが降りるので、欠けてきたりとか熱とかでどうしても劣化してくるので」
「落下物で多いものはありますか？」
「やっぱり石が一番多いですかね。あとはコウモリとか動物の死骸が…いつ（航空機に）当たったかわからないやつとか自然死したやつとか」

そして、車は滑走路内へ！

【棚田さん・恋乃葉さん】
「滑走路に来ました！すごい、これほぼ地平線が見えるんじゃないですか」
「本当にそんな感じですね」

ここで野田さんから２人にサプライズが！

【野田さん・棚田さん・恋乃葉さん】
「ちょっと降りてみますか？」
「いいんですか」
「はい、大丈夫です」
「めっちゃうれしいですね。滑走路に降りられる」

なんと、特別に滑走路に降り立った２人。
その広さを間近で体感し、記念撮影も楽しみました。
ひと息ついたところで再び仕事へと戻ります！その後も滑走路に異変がないか目を光らせます。

【野田さん・棚田さん】
「なんかありました？」
「バッタと草が」

枯れ草や虫の死骸などどんなに小さいものも見逃さず丁寧に回収します。
その姿に２人は…

【野田さん・棚田さん・恋乃葉さん】
「目、何個あるんですかね」
「本当にすごい、鷹の目ですね」
「ある程度慣れと何かあるだろうという目線ではいつも見ていますね」
「普段見ているところにちょっと違うものがあると分かるんですかね」

そして、点検を終えたと思っていたその時…

【野田さん・棚田さん】
「ん？アスファルト片ですね」
「あ、石！？」

最後まで気を抜くことはありません。

一回の点検にかかる時間は３０分から４０分。
長い時で１時間かけて行われます。

【棚田さん・恋乃葉さん】
「帰ってきました。すごかったです」
「本当にすごかったです。こんなアスファルトも見逃さない」
「親指の爪くらいの石も拾ってね」
「ああいうことで、安全が守られているということが本当によくわかりました」

空港の安全を守るプロの姿に感動した２人最後に向かったのは…

【棚田さん・恋乃葉さん】
「ちょっと後ろをご覧ください」
「なんか寂し気なところに連れてきましたね」
「なんと今、工事をしているそうなんですけど、こんな感じになる」
「すぐそこが！？」

今年９月から始まった工事。
店舗数の増加やフードコートのリニューアルなど、今回の改装は１９９３年の開港以来、最大規模となります。
また、現在は国内線と国際線で分かれている到着ロビーが一体化され、今後、より活気のある空港になることが期待されています。

【棚田さん・恋乃葉さん】
「またワンランクアップした感じになりますね」
「ですね」

ここまで、「空の玄関口をめぐるシリーズ」として、かつて広島市西区にあった広島空港・広島西飛行場跡地から現在の広島空港までを巡ってきた二人。
そこには長年の歴史と進化を続ける空港の物語がありました。

【棚田さん・恋乃葉さん】
「今日一日いかがでしたか？」
「こっちにこうして来てみると、ここができた当時に比べると相当やっぱりまた新しく毎回なっている気がして、世界に向けてどんどん開かれている感じがしていいですね」
「旅行に行きたくなりましたね」
「まあ旅行に行くまでもなく、一回、空港に来て、展望できるところとかに行ってみたら意外と楽しいかなと」
「十分でした。空港編完結ですね。では…いつもどうやって終わってますっけ？」
「今日はこれで終わりです」
「さようなら～」
「バイバイ～あれ、なんか違いますね。昭和ですね」
「昭和じゃね」