【広島あの日の今日】西日本最古「レンガ窯」解体へ(1984年)安芸津町はかつてレンガ製造で隆盛極める
12/8(月) 17:35
「あの日のきょうにずきゅん」テレビ新広島、放送50年の歴史の中から、あの日のニュースを振り返ります。
今から41年前の1984年12月、現在の東広島市安芸津町で当時、西日本で最も古いとされていたレンガ窯が取り壊されることになりました。
今から41年前の1984年12月、現在の東広島市安芸津町で当時、西日本で最も古いとされていたレンガ窯が取り壊されることになりました。
このレンガ窯はかつてレンガ生産の黄金時代を誇っていた大正8年、1919年に作られ地元の業者に受け継がれてきたものでした。
この窯はドイツから取り寄せたホフマン式の窯の図面に忠実につくられたもので、ヨーロッパの技術がところどころに取り入れられていました。
しかし寄る年波には勝てずシンボルの高さ40メートルの煙突は次第に亀裂が生じるなど今にも倒れそうな危険性が出たため、この5年前から操業がストップしていました。
昔の名残をとどめる唯一の建物だけに、住民の間からは永久保存してほしいとの声も出ましたが、保存費用の問題などから取り壊されることになりました。取り壊された窯の跡地は現在は店舗などに生まれ変わっています。
【メモ】(東広島市HPより)
安芸津町は、レンガに適した酸化鉄を含んだ良質な土が簡単に手に入ったことや、海を通じて燃料の石炭の仕入れや遠方への販売がしやすかったことなどから、明治時代にレンガの製造が始まり、盛んにおこなわれました。
しかし、関東大震災によりレンガ建築が多数倒壊したことで信用が失墜。さらにセメント産業が盛んになったことで一気に需要が低迷することとなりました。
安芸津町では1983年に最後の窯が廃業となりました。
安芸津町は、レンガに適した酸化鉄を含んだ良質な土が簡単に手に入ったことや、海を通じて燃料の石炭の仕入れや遠方への販売がしやすかったことなどから、明治時代にレンガの製造が始まり、盛んにおこなわれました。
しかし、関東大震災によりレンガ建築が多数倒壊したことで信用が失墜。さらにセメント産業が盛んになったことで一気に需要が低迷することとなりました。
安芸津町では1983年に最後の窯が廃業となりました。
