開業まで約2週間 広島電鉄「駅前大橋ルート」 「4%の勾配」習熟運転など準備着々と

7/18(金) 18:38

広島駅、路面電車の新ルート開業まであと2週間余りになりました。
運転士たちの訓練の様子、気になるホームのこだわりを取材しました。

【野川アナ】
「あ!見えました。新しい広島駅のホームから坂を下ってきているのは単車、いま画面の右のほうからのぼってきているのが新型の車両です。4%、鉄道にとってはかなり急な勾配ゆっくりと登っていきます。いまポイントにも差し掛かろうとするところですが、未来感があります。新しい広島の玄関口にふさわしい光景です」

開業まであと2週間あまりに迫った広島電鉄の新ルート。

【野川アナ】
「いままさに習熟運転中の車両がCホームに入ってきました。まさに開業に向けての気運が高まりつつあります。いま広電の運転士は研修をしているということですが、こちらのサイネージの前で教官の運転士と指導を受ける運転士が確認をしています」

【運転士の教官】
「各号線別の出発時刻、それが複数台出るようになっている。あと遅延の情報も出るようになってここら辺が大きな変更点になっている」

およそ1.1キロの駅前大橋ルートは最大の難所とされる「4%の勾配」などがあり、広島電鉄は先月から乗務員の習熟訓練を行ってきました。
17日時点でおよそ230人いる運転士の8割が訓練を終えたほか、70人いる車掌もホームでの扉の扱いなどを訓練し、すでに全員が終了したということです。

《アナウンス》
「原爆ドーム前経由広電宮島口行きが発車します」

【野川アナ】
「発車しますというアナウンスが日本語と英語でかかって、いまBホームから試運転電車が発車していきました」

新しい広島駅の停留場は大きく4つのホームで、現在2つしかない乗り場が2倍に増えるほか、JRとの乗り換えの移動時間もおよそ1分10秒短くなり、利便性向上が期待されています。また、デザインは3月に開業した広島駅ビルの壁などと調和するよう細部にこだわっています。

さらに、今年2月に一部階段を閉鎖した南北自由通路は…。

【野川アナ】
「あちら床をご覧いただきたいが、濃いグレーの横にラインが何本かひかれているのがわかりますか。市内を流れる6本の川をイメージしているということなんですね。そして、こちらが8月3日通れるようになりJRの改札から広電の乗り場に行くことができるようになる」

【広島電鉄駅前プロジェクト推進部・塩田健順部長】
「(試運転など準備をする中で)すごく心待ちにされている方がたくさんいるんだなと日々感じることができる。そういう方に実際利用していただき、本当により便利になったなという実感をしていただくことを我々は期待している」

《スタジオ》
【野川アナ】
開業まで2週間余りになってきました。
さて、開業を間近に控えたその広島電鉄の新ホーム、気になるポイントはたくさんあるんですが、きょうはこちらを紹介します!この腰掛けをご紹介します。

色合いから想像がつくかもしれませんが、コルク材を原料に作られています。
完全に座ることはできないんですが、腰をかけるのにちょうどよく、またちょっとモノを書いたりするのにも便利な高さになっています。
コルク材の質感が、シックなデザインのホームで温かい雰囲気を醸し出しています。
待ち遠しいです。