「二度と繰り返さない」戦争の犠牲者 約1万7000人を追悼 旧海軍の街 呉市で合同慰霊式 広島

6/30(月) 17:30

終戦からまもなく80年です。空襲などで多くの市民が亡くなった呉市では、きょう犠牲者を追悼する慰霊式が行われました。

きょう呉市役所で行われた合同慰霊式は、日中戦争以降に戦地や呉市内で亡くなった人のほか、呉海軍工廠で殉職した犠牲者など、合わせて1万7000人を追悼するものです。

【呉市遺族連合会:増原尋美会長】
「私たちはこのような悲惨な戦争を二度と繰り返さない決意のもと、戦争の記憶を次の世代へ正しく継承していくことを、ここにお誓い申し上げます」

第二次世界大戦中に14回の空襲を受け、市民などおよそ2000人が犠牲となった呉市。終戦から80年の節目となる今年は、平和学習の一環で、地元の高校生も多く参列し献花台に花を手向けて犠牲者の冥福を祈りました。

【船乗りの父を亡くした女性】
「これまで長生きさせてもらって、お父さんの分も頑張れと(自分に)思う」
【海軍に勤めていた父を亡くした男性】
「(父は)輸送船で機関長をしていて、硫黄島に輸送をしに行って全滅にあった」
「何事もなく日本が続いてくれればいいと思う」