備蓄米の店頭販売 広島は早くて今月中?まもなく販売か 農家は値崩れ懸念
6/2(月) 19:18
31日から順次始まった随意契約による政府備蓄米の店頭販売、広島県内の小売店、農家の現状を取材しました。
【小泉進次郎 農相】
「需要があれば全部出すとそういった強い思いでなんとかこの価格の高騰を抑えたい」
31日から順次始まった随意契約による備蓄米の店頭販売。
【購入客は】(仙台市)
「おいしいです普通のお米とあまり変わりないです。2000円で買えて助かります」
【小泉進次郎 農相】
「需要があれば全部出すとそういった強い思いでなんとかこの価格の高騰を抑えたい」
31日から順次始まった随意契約による備蓄米の店頭販売。
【購入客は】(仙台市)
「おいしいです普通のお米とあまり変わりないです。2000円で買えて助かります」
【辰已麗キャスター】
「広島市内のスーパーですが、備蓄米は取り扱いたくても取り扱えない状況、そして、銘柄米も品薄になっています」
広島市内のスーパー「たかもり」に置いてあったのは銘柄米だけでした。
【買い物客は】
「(備蓄米には興味がある?)あります(出たら?)買います」
先月30日から政府は大手だけでなく中小の小売業者などからの申請を受け付け始めましたが、「たかもり」では政府が決めた資格条件が足かせになっているといいます。
【たかもり・伊木英人 副社長】
「うちらクラスだと全く手が届かないレベルの話で、大手よりの政策だなと正直思いますね。売り切れたあとどうしようかなと、また頼んだ数は入ってこないし、逼迫した状態ではあるので」
広島市内に2店舗を展開する「たかもり」の年間のコメの取り扱い量は20トン程度で政府が出した申請業者の条件の50分の1ほどにとどまります。
「たかもり」のような規模では太刀打ちできず、安易な「価格競争」に巻き込まれるのではと危惧しています。
【たかもり・伊木英人 副社長】
「持続可能な商売をしたいので、生産者の方も利益を確保しないといけないし、売るほうも我々もある程度利益を確保しないとやっていけませんから、我々のレベルだと何も手出しができないレベルなんですけど、一貫性がないなと」
「広島市内のスーパーですが、備蓄米は取り扱いたくても取り扱えない状況、そして、銘柄米も品薄になっています」
広島市内のスーパー「たかもり」に置いてあったのは銘柄米だけでした。
【買い物客は】
「(備蓄米には興味がある?)あります(出たら?)買います」
先月30日から政府は大手だけでなく中小の小売業者などからの申請を受け付け始めましたが、「たかもり」では政府が決めた資格条件が足かせになっているといいます。
【たかもり・伊木英人 副社長】
「うちらクラスだと全く手が届かないレベルの話で、大手よりの政策だなと正直思いますね。売り切れたあとどうしようかなと、また頼んだ数は入ってこないし、逼迫した状態ではあるので」
広島市内に2店舗を展開する「たかもり」の年間のコメの取り扱い量は20トン程度で政府が出した申請業者の条件の50分の1ほどにとどまります。
「たかもり」のような規模では太刀打ちできず、安易な「価格競争」に巻き込まれるのではと危惧しています。
【たかもり・伊木英人 副社長】
「持続可能な商売をしたいので、生産者の方も利益を確保しないといけないし、売るほうも我々もある程度利益を確保しないとやっていけませんから、我々のレベルだと何も手出しができないレベルなんですけど、一貫性がないなと」
まさに「令和のコメ騒動」。
生産者もコメ価格の値崩れを懸念しています。
【農家・佐々木貴之さん】
「(備蓄米の)2000円という値段が一人歩きしたので思いっきり値段が下がったように見受けられますけど現状、コメ農家がやっていくには、その値段でやっていくには廃業しかないので、大赤字なので」
東広島市の農家佐々木貴之さん。
昨シーズン収穫した販売用のコメはなくなり、いまは売りたくても売れません。
備蓄米の混乱によりコメのイメージ低下につながらないかも気がかりです。
【農家・佐々木貴之さん】
「備蓄米を食べてみて、安くて買ったはいいものの、期待した味じゃなかった人も中にはいるかもしれないですよね。当然、古いコメなのでそうなったときに『もうやめよう』コメをやめてパンにしようとか、パンでも生きていけるともなればコメ離れがちょっと進んじゃうという心配は当然あります」
生産者もコメ価格の値崩れを懸念しています。
【農家・佐々木貴之さん】
「(備蓄米の)2000円という値段が一人歩きしたので思いっきり値段が下がったように見受けられますけど現状、コメ農家がやっていくには、その値段でやっていくには廃業しかないので、大赤字なので」
東広島市の農家佐々木貴之さん。
昨シーズン収穫した販売用のコメはなくなり、いまは売りたくても売れません。
備蓄米の混乱によりコメのイメージ低下につながらないかも気がかりです。
【農家・佐々木貴之さん】
「備蓄米を食べてみて、安くて買ったはいいものの、期待した味じゃなかった人も中にはいるかもしれないですよね。当然、古いコメなのでそうなったときに『もうやめよう』コメをやめてパンにしようとか、パンでも生きていけるともなればコメ離れがちょっと進んじゃうという心配は当然あります」
<スタジオ>
【辰已キャスター】
備蓄米に関して、流通大手のイオンは2日までに東京、千葉、名古屋、大阪で随意契約の備蓄米の先行販売をしました。
気になる広島県内の状況は、番組が調べた一部ではありますが、イズミ、イオン、ハローズなど県内の主なスーパーなどには、まだ随意契約の備蓄米が流通してきてはいないと見られています。フジが今月中旬、ドン・キホーテが今月9日以降、早くて今月中には動きがあるかなといったところでした。
ただ、こうして私たち日々、米の価格の動きに翻弄されているわけですが、取材した農家の方、そしてスーパーの小売店の方も、今後、今年の新米の価格がどこに落ち着くかというのも懸念されている様子でした。暮らしに関わるところですからこれからも引き続き注目が続きそうです。
【辰已キャスター】
備蓄米に関して、流通大手のイオンは2日までに東京、千葉、名古屋、大阪で随意契約の備蓄米の先行販売をしました。
気になる広島県内の状況は、番組が調べた一部ではありますが、イズミ、イオン、ハローズなど県内の主なスーパーなどには、まだ随意契約の備蓄米が流通してきてはいないと見られています。フジが今月中旬、ドン・キホーテが今月9日以降、早くて今月中には動きがあるかなといったところでした。
ただ、こうして私たち日々、米の価格の動きに翻弄されているわけですが、取材した農家の方、そしてスーパーの小売店の方も、今後、今年の新米の価格がどこに落ち着くかというのも懸念されている様子でした。暮らしに関わるところですからこれからも引き続き注目が続きそうです。