NPT準備委員会にあわせ訪米…日本被団協が現地学校で被爆の実相を証言

5/3(土) 18:10

NPT=核拡散防止条約の再検討会議に向けた準備委員会にあわせ、アメリカ・ニューヨークを訪れている日本被団協が2日、現地の学校で証言活動を行いました。

NPTの準備委員会が行われているニューヨークの学校で被爆の実相を証言したのは、日本被団協のメンバーで広島で生後9カ月の時に被爆した金本弘さんと母親の胎内で被爆した濱住治郎さんの2人です。

【金本弘さん証言】
「両手にぶら下げているのは服ではありません。人間の皮膚なんです」

2人は中学生や高校生の生徒の前で自身の体験を語ると共に、被爆者の写真や絵を見せ「核兵器と人類は共存できない」と訴えました。
生徒からは「アメリカを憎んでいるか」などの質問が出ましたが、2人は「憎しみでは何も変わらない」と話し、「若者たちが被爆者の記憶を継承して平和な世界を作ってほしい」と呼びかけました。

【生徒は】
「彼らの証言に本当に感謝しています。とても心を打たれました」
「戦争が現実であることをみんなに伝えるために、彼らのメッセージを広めることがいかに重要であるかということを、実感できたと思います」

NPTの準備委員会は今月9日まで行われます。