護衛艦「いなづま」座礁事故で当時の艦長(42)に停職1か月 その他の幹部4人は停職1日~3日 

3/19(火) 10:57

去年1月、山口県沖で海上自衛隊の護衛艦「いなづま」が座礁した事故で、海上自衛隊は当時の艦長(42)ら5人に懲戒処分を行いました。

海上自衛隊・呉基地の護衛艦「いなづま」は去年1月、山口県周防大島沖で浅瀬に乗り上げ、プロペラなどを損傷し航行不能になりました。
当時の艦長ら幹部3人は業務上過失往来危険の罪で略式起訴され、1月10日付で元艦長に罰金50万円、幹部ら2人に罰金40万円の略式命令が出されていました。

海上自衛隊は19日、職務上の注意を怠り「いなづま」を損傷させたとして、元艦長ら幹部5人に対して懲戒処分を行いました。処分内容は元艦長が停職1か月で、残り4人は停職1日~3日です。海上自衛隊は「ご心配をおかけし誠に申し訳ない。究明された原因と対策に基づき、再発防止に努める」とコメントしています。

事故で「いなづま」は船体前方のソナーや船尾にある左右2か所のプロペラを損傷していて、その修理に数年かかり費用は約40億円にのぼるということです。