西日本豪雨で被災した安芸津 Mebiusが復興イベントをとことん応援

5/17(火) 17:50

「Mebiusのとことん!ふるさと応援隊」
「5月に入って暑くなってきたね。イベントも楽しい季節になってきた。私たちが今回お邪魔するのは東広島市の安芸津町です」

今回2人がやって来た安芸津町は、東広島市の南部にあり、人口はおよそ9千人。気候は温暖で風光明媚、穏やかな三津湾は、牡蠣の養殖も盛んなほか、ジャガイモの産地としても知られています。
そんな安芸津町でMebiusにお手伝いの依頼をしたのは…

【Mebius】
「本田さーん。縁さん!お久しぶりです。イベントの告知を持っていますが私たちがお手伝いさせて頂くことは?」
【あきつマーケット実行委員会代表・本田縁さん】
「あす5月8日に西日本豪雨災害復興イベント「あきつマーケット」をこちらの会場で開催いたします。会場にテーブルとかイスとかMebiusさんに出ていただくステージの準備をしていただきたいと思います」

2018年の西日本豪雨で、浸水などの被害を受けた安芸津町。町内には未だに、災害の爪痕が残っています。

【本田縁さん】
「ここが全部なくなっちゃったんです。あっち側の道路が。主人の実家が安芸津駅の大変だったところだったので、すぐ駆けつけていこうと思ったら行けれない状態だったんですよ。水がすごくあって。家の中は泥がすごく入ってきて泥を取り除くのが大変だった。ボランティアが来てくださって安芸津のまちが活気がついて復興しようという感じになっていったので、もう1回いろんな人に安芸津に来てもらって安芸津にいる人も元気になってみなさんの応援で、安芸津がどうにかもう1回輝いてくれたらいいなと思って安芸津マーケットを」

西日本豪雨災害からの復興を目指す「あきつマーケット」は、この町で暮らす本田さんが中心となって、3年前から、年に2回ほどのペースで開催。イベントの会場となるのは、すべて、被災した場所です。

【本田縁さん】
「会場になる柄酒造なんですけれど、こちらも大変な被害に遭われた」
【柄酒造8代目・柄宣行さん】
「腰ぐらいまで水につかってしまいましたので、機械類ほぼほぼ製造設備ダメになっちゃって」

1848年創業の柄酒造は、西日本豪雨で浸水し、一時は、廃業の危機に見舞われました。そんな時、県の内外から駆けつけたボランティアの姿を見て柄さんは再建を目指すことを決めました。

【柄宣行さん】
「みなさんコツコツと援助していただいて。安芸津を復興せにゃいけんとイベントを頑張って盛り上げてくださる。こういったイベントがあったりするとやっぱりこっちも頑張らんといけんと思いますよね」
【本田縁さん】
「ステージバック。あれを立てて頂いて」

Mebiusがイベントに出演するのは、今回で5回目。ボランティアで、準備に集まった人たちもすっかり顔見知りです。

【Mebius】
「これMeggyさんが書いたんですか?」
【シンガーボイストレーナー・Meggyさん】
「瀬戸内海をイメージして」
【Mebius】
「Meggyさんは今回何回目?立ち上げから関わっている?」
【Meggyさん】
「最初は本田縁さんが、復興支援のイベントをやりたいということで。チラシは作れるから。チラシのデザインをしてくれませんかということで、いいですよってイベントするんだったら私たち音楽もしているからぜひ音楽で携わらさせてもらえたらっていう話で」

2人がボランティアと一緒にイベントの準備から携わるのは初めてです。

【Norie】「動かしたらダメだって」
【Mami】「Norieが動かした」
【Norie】「ひっぱったよ!ねぇちゃん」
【Mami】「絶対Norieでしたよね?」
【Norie】「ねぇちゃんでしたよね?」「喧嘩が始まる。笑」

まぁまぁ…。演奏のように息の合った動き…は、なかなか、難しいようですね…。
マーケットが始まった3年前、Mebiusにステージに立ってほしいと声をかけたのは、たまたま2人の活動を見た本田さんでした。

【Mebius】「本田さんは元々、イベントをこの町でやっていたんですか?」
【本田縁さん】「私はスーパー…ただの主婦です。生まれて育って、安芸津に育てて貰って安芸津がピンチな時に何か役に立ちたいなと思って始めたんですけど。
やっぱり1人では何も出来ないですよね。みなさんの思いが詰まったイベントだなと思う」

あしたは地元に住む人も安芸津を訪れる人にも楽しんでもらいたい。そんな思いを込めて手伝います。作業を始めてからおよそ1時間…。

【Mebius】「出来た!完成」「自分たちで作ったステージで歌うことなんて今までないので楽しみです」
【本田縁さん】「手作り感満載ですけど。笑」

【Mebius】「本田さんだ。賑わっていますね」
【本田縁さん】「最高の天気になりました」
【Mebius】「私たちもマーケットをまわってみたいと思います」

「あきつマーケット」にはこの日、グルメや雑貨など50店舗余りが並びました。せっかくの機会なので2人もステージ出演前にマーケットを楽しみます!

【Mebius】「きのうはありがとうございました。盛り上がっていますね」「こっち、牡蠣も」「牡蠣のオイル漬け」
【マルイチ商店専務・柏迫一正さん】「安芸津の牡蠣に柄酒造の酒と醤油で味をつけて米油で漬けた牡蠣のオイル漬けです。きょう限定で作って持ってきています。良かったら試食してみてください」
【Mebius】「おいしい。ミルキー。さっぱりした感じになりますね。お酒の香りがする」
【柄宣行さん】「それを食べて(酒を)くっと」
【Mebius】「安芸津のジャガイモを使ったコロッケだ」「おいしそうなコロッケ」
【有田園芸農場社長・有田隆則さん】「西日本豪雨で私のジャガイモ畑もあちこち崖くずれして。栽培面積が半分くらいになりました。去年の秋まで。やっと復興してから。
いい企画をね、してくれたのでしっかり盛り上げようやって言ってね」
【東広島市・高垣広徳市長】「生の演奏を聴くとみんな喜ぶんじゃないんですか。頑張ってください。楽しみにしています」

安芸津の魅力を再発見したMebius。復興の道半ばで頑張る人やイベントを運営する本田さんに向けて応援の気持ちを歌にのせます。

【本田縁さん】「いいですね。歌は。元気づけられます。安芸津の町がきょうはすごい輝いて見えます」
【観客】「楽しいばっかりだったですよ。元気をいただきました」「最高で、これが復興にもつながるし安芸津の復興を願ってみんなで応援していきたいと思います」
【Mebius】「始めてステージを作らさせていただいて私たちもそうですし、みんなが楽しいパフォーマンスをしている姿を見て、感動したね」「きょうが1番盛り上がったんじゃないかと思います」
【本田縁さん】「安芸津の町に笑顔がすごーいっていう感じで、笑い声が。こんなに笑い声がある日ってないので。本当にいい1日になりました」
【Mebius】「今後も盛り上げていってください。私たちも盛り上げていきたいと思います」