行きたがリーノ IKITAGARINO

毎週土曜日よる6時30分~

過去の放送内容2016.01.16 OA

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#82 ケニア男性 日本のお風呂を初体験

今回の行きたがリーノさんはケニア出身のサムさんことサムエルさん。

新年一回目の行きたがリーノ、どこに行きたいのか聞いてみると、まだ入ったことのない日本の銭湯に入ってみたい!とのこと。そこで、温泉人生初のサムさんが体験するお風呂は全部で3つ!まずはお風呂の日本代表、銭湯を体験してもらうため、行きたがリーノ号は呉市へ向かいましたよ。

到着したのは、1953年創業の鶴乃湯。朝11時の開店から常連のお客さんでにぎわい、毎年1月2日の初湯にはロッカーに景品を入れる福ロッカーというサービスを60年以上続けられています。またお湯は廃材を燃やして沸かす、昔ながらの方法を今も変わらず貫いている銭湯なんです。今回は日本人を代表して柴田さんが楽しい銭湯の入り方を教えてくれます。まずはシャンプーから。柴田さんに教えてもらった通り、頭をきれいに流しているサムさんの横で、柴田さんはサムさんにちょっぴりいたずら!サムさんがシャンプーの泡をシャワーで流している上から、どんどんシャンプーを垂れ流し続けます。サムさんは柴田さんのいたずらに気づくことなく、髪の毛がボックス型だからなかなか泡がなくならないのかな~と思いながら延々と頭を洗っていたそうです。よい子はマネしちゃだめですよ~!続いては体の洗いっこ。お互いの背中を洗ってあげました。銭湯で仲良くなったお父さんの背中もサムさんがきれいにしました。ここでサムさんは、「裸の付き合い」という言葉を覚えました。ちなみにケニアではシャワーが当たり前で、人と一緒にお風呂に入ることはないんですって。体を綺麗にしたあと、いよいよお風呂です。先ほどのお父さんのオススメで電気風呂にチャレンジしたり、打たせ湯を体験したり様々なお風呂を楽しみました。人と話をしながら体を洗い、ゆっくりと過ごせるのが日本の入浴の良い所です。そしてやっぱり外せないのがお風呂上がりの牛乳。腰に手をあてて飲むことも覚えましたよ!お風呂に入り乱れてしまったサムさん自慢のボックスヘアの直し方も目の前で披露してくれました。
銭湯の入り方を学んだサムさんが次に向かったのは、およそ800年前に発見され、今も憩いの湯として利用されている矢野温泉あやめ。豪華な海鮮料理を楽しめるのも魅力なんです。この日も二人のために素敵な料理を出していただきました。すると突然、大音量のBGMと共に役者さんが舞台に現れ、何やらお芝居がスタート。実は矢野温泉あやめではこのような大衆演劇を見ることができるんです。江戸時代から庶民の演劇として楽しまれた大衆演劇。ちょうどこの日は「劇団りゅうせい」の舞踊ショーが行われていたんです。どうやら清水の次郎長と悪人たちが対決するようです。そこに悪人役で舞台へ呼ばれたサムさん。訳が分からないまま刀を構えてキョロキョロ。しかし舞台上での存在感がハンパないサムさん。しっかり役になりきり、急な参加でも見事に舞台を盛り上げました。サムさんすご~い!
温泉以外の楽しみも体験できたところで、ラストは江戸時代から伝わるあっつーいお風呂。海辺ギリギリの岸壁に面した小屋の中を案内してもらい、そこに現れたのは日本古来から伝わる石風呂。今でいうサウナのようなものです。石の中で焚いた火の熱で発汗させる蒸し風呂で江戸時代には瀬戸内だけで数千か所あったと言われる程、当時は一般的なお風呂だったそうですよ。こちらの石風呂の岩乃屋さんは先代が当時の石風呂を甦がえらせてから、今年で65年になります。水着に着替えて、早速石風呂にチャレンジ!サムさん石風呂初体験のため、長く入ることはできませんでしたが、たくさん汗をかきさっぱりとして満足してくれたみたいでした。
今回は一気に日本の温泉を体験することができ、また新たな日本を知ることができたサムさんでした。