【てつたま】「津山まなびの鉄道館」に潜入!機関車DE50形、気動車キハ28・58…国鉄の香り漂います

7/22(水) 18:29

【野川諭生アナウンサー】
「てつたま」です。
ついに夏休みも始まり、津山の旅も3回目です。
本日も津山まなびの鉄道館を塚本恋乃葉さんと楽しくお伝えしていきます。

【津山まなびの鉄道館 高田宜嗣支配人・塚本恋乃葉さん・野川アナ】
「見えました!すごーい。もう拍手」
「支配人、こちらが扇形機関庫ですね」
「こちらが機関庫になります」

津山市にある津山まなびの鉄道館は、旧国鉄・津山機関区の施設を活用した博物館で、古いレトロな車両を中心にここでしか見ることができない車両も展示されています。

【津山まなびの鉄道館 高田宜嗣支配人・塚本恋乃葉さん・野川アナ】
「支配人、たくさん車両がありますが、ここを作るきっかけになった車両を紹介頂けますか?」
「はい。このDE50形ディーゼル機関車ですね。DE50形ディーゼル機関車は試作車として作られたわけなんですが、搭載しているエンジンが8万1000ccV型の16気筒エンジンですね」
「8万1000というのは恋乃葉さん、ピンときますか?」
「全然ピンと来ないです」
「普通車2000ccとかありますが、桁違いの8万1000ccということになります」
「おー!」
「そんなに強力なパワーを持って、何に充てようとして開発された車両なんですか?」
「貨物を高速で運ぼうというような形で。馬力も2000馬力という頑張って走ろうと思ってたんですが、走る予定だった路線が急速に電化されてしまいまして。走るところがなくなってしまったんですね」
「えー!」
「恋乃葉さん、電化ってわかりますか」
「わからないです」
「簡単に言うと電車が走れるようにするということですね。電化されたら、電気を動力にして走れる車両が動けるようになるので、DE50形を使う理由がなくなっちゃったということですね」
「なるほど」
「そうですね」
「これDE50形の1号機ですけど、これっきりだったということですか?」
「そうです。後続機が作られることはなかったんです」
「だいたい1つ形式が作られると、何十両、何百両。下手したら千何百両と作られた機関車もあるんですけど、もうこれっきり、1号機」

1970年に製造された試作車DE50形は、量産計画中止後も伯備線で運用されていましたが、1986年に廃車に。
2002年からは津山の扇形車庫で保管されていました。
2007年の観光キャンペーンで扇形車庫とともに公開されると、観光資源として一躍、注目され、見学会などのイベントも盛んにおこなわれるようになりました。
これが津山まなびの鉄道館の開館につながったのです。

【津山まなびの鉄道館 高田宜嗣支配人・塚本恋乃葉さん・野川アナON】
「DE50形がないと、ここもないってことですよね?じゃあ、偉大な車両じゃないですか」
「まさにこの津山が今こうして再び『鉄道のまち』としてファンに愛される存在になったのは、この1両の存在だったと。きっかけだったというね」
「そう思うとかっこいいですね」
「でもね、ちょっと猛烈な勢いで貨物を引っ張ってる所を見たかったなという気もね…」

続いて、まさに瓜二つ、双子のような車両に恋乃葉さんの目が留まりました。

【津山まなびの鉄道館 高田宜嗣支配人・塚本恋乃葉さん・野川アナ】
「同じですね」
「下に書いてあるカタカナと数字、あれちょっと見てください」
「キハ28」
「・・・と?」
「(キハ)58」
「そうなんです。ということは似ているけど、違う車両なんですね」
「え?何が違うんですか。それって」
「キハ28の方になりますと、エンジン2つ付いて、1つが走行用のエンジン。もう1つは冷房用のエンジンという方になります。58の方は2つエンジンが付いて2つとも走行用のエンジン」
「エンジンとしては1つと2つってことですね」
「ということはこっちの方が強力な馬力があったということですね」
「そうですね」
「へー。そんな違いがあったんだ」
「見た目は一緒と言っても過言でない位ですけど」

【津山まなびの鉄道館 高田宜嗣支配人・塚本恋乃葉さん・野川アナ】
「で、ずっと気になってたんですけど…キハ?キ?ハ?って何ですか?その…何なんだろうってずっと」

車両を識別するために書かれている記号は、車両形式といい、それぞれにちゃんと意味があります。
例えばレッドウィングのこの車両には、クモハと記されていますが、クは運転台つきで、モはモーター付きという意味なんですね。

【津山まなびの鉄道館 高田宜嗣支配人・塚本恋乃葉さん・野川アナ】
「キハのキは、気動車のキです。頭文字」
「気動車のキと、ハ?」
「ハは何だと思いますか?」
「難しすぎる」
「ひらがなの並びのことをあいうえお順と言いますね。あいうえおになる前って、何でしたか?江戸時代とか」
「はい。いろはにほへと・・・」
「いまなんて言いました?頭の3つだけで大丈夫です」
「いろは。いろはのハ?」
「そうです。昔、1等2等3等って種別を分けた時に、イロハ、ハは3等車。つまり普通車っていう意味で使われてます。なので、キハはじゃあどういう意味ですか?」
「気動車の普通車」
「そういうことです。なので2等車。もう2等車って今、グリーン車ということになってるんですけど、これになると『キロ』になってる車両もあるんですよね」
「そうなんだ。勉強になりました」
「あんまり使うことはなさそうですね(笑)」
「日常生活では、はい(笑)。同じじゃなかった」
「馬力が違った」
「なるほど」

さらに近代化産業遺産に指定され、普段は入ることができない扇形機関庫の中へ、今回特別に入れてもらうことができました。

【津山まなびの鉄道館 高田宜嗣支配人・塚本恋乃葉さん・野川アナ】
「おー。しかし建物を見ても、あまたの車両が入って、いろんな歴史を刻んできたんだろうなという感じがしますが、出来てからどの位経つんですか?」
「今年でちょうど90年」
「(完成は)1936年ですか?」
「そうです」
「そして、やはり今日までもってきたわけですから非常に堅牢な、丈夫な作りだったということは伺えるわけですけども…」

90年前の主力車両は、蒸気機関車でまさにこの場所で整備が行われていたんでしょうね。
建屋の窓が大きいのは、庫内を少しでも明るくして整備しやすくするためなんだそうです。

更に先ほどの国鉄時代の車両、キハ28の車内へ入れてもらえることに…。

【津山まなびの鉄道館 高田宜嗣支配人・塚本恋乃葉さん・野川アナ】
「どうぞ。手すりを持って気をつけて上って下さい」
「ここからですか?」
「そうですね」
「よいしょ、おおー」
「国鉄の香りがいたします。国鉄の香り」

キハ28形は新幹線開通以前の1961年から製造され、本州や四国、九州など非電化区間の長距離輸送を支えた花形車両でした。

【津山まなびの鉄道館 高田宜嗣支配人・塚本恋乃葉さん・野川アナ】
「電気とかもこういう感じだったんですね」
「こういう感じだったんですね、むき出しのね」
「そうなんだ。今と違って鉄が多い気がします」
「重たい材料を使ってますっていう感じがしますよね。あと、この香りね」
「香り。なんていう感じなんだろう。嗅いだことのない」
「どうですか?」
「今よりも結構90度ですね。背もたれが」「確かに。リクライニングはしないですね。支配人ここはもともと、とあるものがあったところじゃないですか?」
「そうです」
「何だと思いますか?」
「テレビ!」
「テレビ?なるほど、ここに小型のモニターがついて…ここら辺つけた方が良かったんじゃないかな?。ちょっとこんなになっちゃいますよね」
「確かに。なんだー?」
「そう、時代の変化とともに無くなっていったという部分もあるんですけど、何だと思いますか?」
「・・・・・テレビ!」
「妙に皮肉の効いた・・・。ここに、あるものが…」
「ゴミ箱」
「あ、近い」
「吸い殻!」
「正解です。パカッと開く灰皿がついてたんですよね」
「なるほど」
「つまりその当時は皆さん、車内でスパスパ吸っていらしたということで」
「えー!」

そして次回は…。
旅立ちの汽笛に送り出され、津山の市街地へ…。
【塚本恋乃葉さん】
「うん。無限に食べられます」
かつての国鉄津山機関区の鉄道マンを癒してきたであろう、伝統の郷土料理に舌鼓です。