生まれ変わる「進徳女子」 来年春から男女共学「環太平洋大学広島高校」に なぜ共学化?背景を探る
6/1(月) 19:05
【小西記者】
「講堂には中学生とその保護者などたくさんの人が集まり校長の話を真剣に聞いています」
100年以上の歴史を持つ進徳女子高校は少子化などの影響を受け、来年春から男女共学の「環太平洋大学広島高校」として生まれ変わります。
「講堂には中学生とその保護者などたくさんの人が集まり校長の話を真剣に聞いています」
100年以上の歴史を持つ進徳女子高校は少子化などの影響を受け、来年春から男女共学の「環太平洋大学広島高校」として生まれ変わります。
【進徳女子高校・山本崇雄 校長】
「めちゃくちゃ分かりやすい授業を提供する学校じゃないです。一人ひとり違う学び方を手に入れる学校です」
関東を中心に数々の学校改革を進めてきた教師を校長に迎え、「自分で決める力」を重視し生徒の主体性を育むカリキュラムを導入。
大学での学びを高校の段階から体験できる環境を整え、将来を見据えた教育を行うとしています。
「めちゃくちゃ分かりやすい授業を提供する学校じゃないです。一人ひとり違う学び方を手に入れる学校です」
関東を中心に数々の学校改革を進めてきた教師を校長に迎え、「自分で決める力」を重視し生徒の主体性を育むカリキュラムを導入。
大学での学びを高校の段階から体験できる環境を整え、将来を見据えた教育を行うとしています。
【参加した中学3年生】
(男子生徒)「自分の良さは勉強だけで決まるわけじゃないという(校長の)言葉が心に残った」
(女子生徒)「入りたい気持ちが深まりました」
【進徳学園・大塚敏弘 理事長】
「学校外との連携による、より実践的な教育が我々の大きなウリ、特徴になってくるんじゃないかと思う。118年の伝統とこれからの新しい社会が求める教育を融合することで広島に貢献できる学校が誕生できると考えている」
今月20日にはオープンスクールも開かれる予定です。
(男子生徒)「自分の良さは勉強だけで決まるわけじゃないという(校長の)言葉が心に残った」
(女子生徒)「入りたい気持ちが深まりました」
【進徳学園・大塚敏弘 理事長】
「学校外との連携による、より実践的な教育が我々の大きなウリ、特徴になってくるんじゃないかと思う。118年の伝統とこれからの新しい社会が求める教育を融合することで広島に貢献できる学校が誕生できると考えている」
今月20日にはオープンスクールも開かれる予定です。
■共学化の背景は
さて、ここからは共学化の背景などを詳しくみていきます。
「進徳女子」は創立118年の伝統ある「女子校」ですが、共学化の大きな要因は2008年から続く「定員割れ」や「少子化の影響」です。
定員の確保が難しくなったことなどから共学化に舵を切ったということになります。
「進徳女子」は創立118年の伝統ある「女子校」ですが、共学化の大きな要因は2008年から続く「定員割れ」や「少子化の影響」です。
定員の確保が難しくなったことなどから共学化に舵を切ったということになります。
名前は、来年春からは「IPU・環太平洋大学広島高校」に変わります。
担当者にお話を伺いますと、子どもたちが作っていく学校で、伝統を今の時代に合わせて発展をしていく、いわゆる大学入試を目標に置くのではなくて、社会で活躍し、そして評価される力を身につける、そんな学校にしていきたいということです。
担当者にお話を伺いますと、子どもたちが作っていく学校で、伝統を今の時代に合わせて発展をしていく、いわゆる大学入試を目標に置くのではなくて、社会で活躍し、そして評価される力を身につける、そんな学校にしていきたいということです。
さて、5月30日に学校説明が行われましたが、参加した保護者や生徒はどういった視点で訪れていたのか聞きました。
ある女子生徒の保護者は「子どものチャレンジできる環境がこの度の共学になることでどう変わるのかが知りたかった」
確かに女子校から共学に変わることによって、何が変わってくるのかというのが気になります。
そして男性生徒の保護者は「女子校だったので全く候補から外れていたが共学になるということで来た大学の系属校になるということで来ました」と話していました。
ある女子生徒の保護者は「子どものチャレンジできる環境がこの度の共学になることでどう変わるのかが知りたかった」
確かに女子校から共学に変わることによって、何が変わってくるのかというのが気になります。
そして男性生徒の保護者は「女子校だったので全く候補から外れていたが共学になるということで来た大学の系属校になるということで来ました」と話していました。
一方で、中学生の皆さんにお話を伺いますと、まずは「自分が好きなことを見つけて、そこから社会につなげていけるという魅力があるかどうか」。そして「高校選びは将来就きたい職を大切にしている自分が将来したいことに合った高校かどうか」
もう中学生の高校受験の段階で将来の仕事も含めて考えているということで、これは本当に自分が当時そこまで考えられているかなというと、ちょっと怪しいかなというふうにも感じます。
もう中学生の高校受験の段階で将来の仕事も含めて考えているということで、これは本当に自分が当時そこまで考えられているかなというと、ちょっと怪しいかなというふうにも感じます。
さて、こういった私立高校での共学化の動きは近年、県内で増えています。
「崇徳」や「広島修道大学ひろしま協創」はすでに共学化していますが…今年4月から進徳女子と同じ広島市南区にある比治山学園中学・高校でも共学化が始まり、入学志願者数は1.5倍から2倍ほどに増えたということです。
広島の教育が大きな転換期を迎えているといった印象を受けます。
「崇徳」や「広島修道大学ひろしま協創」はすでに共学化していますが…今年4月から進徳女子と同じ広島市南区にある比治山学園中学・高校でも共学化が始まり、入学志願者数は1.5倍から2倍ほどに増えたということです。
広島の教育が大きな転換期を迎えているといった印象を受けます。
こういった共学化の動きが活発になり私立高が注目される中、対照的なのが「公立高」です。
私立高校の入学者数は過去20年で「最多」となり県内18校で定員を上回り、中には定員を100人以上超える高校もあったといいます。
一方、公立高校の入学者数は過去20年で「最少」さらに「定員割れ」も前年度から「9校」増えたということです。
県教育委員会によりますとこの背景にあるのが…私立高校の実質無償化や定員拡大など”選びやすい環境の拡大”ということなんです。
県内の公立高校に話をきいたところ、私立高校に生徒が流れていると話していました。やはり私立に負けないように独自色を出せるように魅力アップを図っていきたいということでした。
理由としては授業料の実質無償化のほか、私立それぞれ独自の多様な学びのほか、進学先を「早く決めたい」という保護者や生徒が増える中、入試日程が公立高校より早いことも選ばれる理由だと話していました。
こういった「公立離れ」について専門家はどう見ているのか?話を聞きました。
私立高校の入学者数は過去20年で「最多」となり県内18校で定員を上回り、中には定員を100人以上超える高校もあったといいます。
一方、公立高校の入学者数は過去20年で「最少」さらに「定員割れ」も前年度から「9校」増えたということです。
県教育委員会によりますとこの背景にあるのが…私立高校の実質無償化や定員拡大など”選びやすい環境の拡大”ということなんです。
県内の公立高校に話をきいたところ、私立高校に生徒が流れていると話していました。やはり私立に負けないように独自色を出せるように魅力アップを図っていきたいということでした。
理由としては授業料の実質無償化のほか、私立それぞれ独自の多様な学びのほか、進学先を「早く決めたい」という保護者や生徒が増える中、入試日程が公立高校より早いことも選ばれる理由だと話していました。
こういった「公立離れ」について専門家はどう見ているのか?話を聞きました。
【広島大学大学院 人間社会科学研究科・滝沢潤 教授】
「高校は都道府県や市町村に設置義務がない。基本的に私立の役割が元々大きかったのが高校の世界で、15歳人口が少なくなっている分、基本的に公立が(定員を縮小)することで吸収してきたが、それでも追いつかなくなったのが現在の私立の共学化。(公立は)定員を減らすということで存続させている側面があり仕方のないことだが、大事なことはその地域でしかできないことを高校でやってもらいたい」
高校教育の共学化などが専門の広島大学大学院の滝沢教授は、「これから特に大事になるのは中山間地域や島しょ部の学校をどのように存続させていけるか、学校任せではなく、県全体で考える必要がある」と話していました。
「高校は都道府県や市町村に設置義務がない。基本的に私立の役割が元々大きかったのが高校の世界で、15歳人口が少なくなっている分、基本的に公立が(定員を縮小)することで吸収してきたが、それでも追いつかなくなったのが現在の私立の共学化。(公立は)定員を減らすということで存続させている側面があり仕方のないことだが、大事なことはその地域でしかできないことを高校でやってもらいたい」
高校教育の共学化などが専門の広島大学大学院の滝沢教授は、「これから特に大事になるのは中山間地域や島しょ部の学校をどのように存続させていけるか、学校任せではなく、県全体で考える必要がある」と話していました。
