フードデリバリー「Wolt」 3月4日で日本撤退 値下げ競争の影響か 2020年広島上陸から6年

2/26(木) 18:58

25日、日本から撤退を発表したフィンランド発のフードデリバリーサービス「Wolt」。
デリバリー市場での値下げ競争激化の影響を受けたとみられます。

「こんにちはWoltです」
「お疲れさまです、ありがとうございます」

2020年3月に日本で初めて広島に登場した「Wolt」。
外食が敬遠されたコロナ禍当時、頭を悩ませていた飲食店の新たな一手として期待され、全国でエリアを拡大してきました。
デリバリーをより身近に感じてもらおうと様々な戦略を展開。
デリバリーサービスの商品価格は、人件費や容器代などで店頭価格よりも3割から4割ほど高く設定される中…

【三反田記者】(2025年4月)
「こちらのお好み焼き、お店で食べると1243円、きょうからは配達で頼んでも同じ値段で食べることができます」

Woltは飲食店からの手数料を減額し、店側もWoltへの手数料分を商品価格から削ることで店頭価格と同じにする取り組みです。

【Wolt担当者】
「物価高で日用品がとても高くなっている昨今、みなさん我慢されていると思います。デリバリーをより身近にお手軽に使っていただけるような工夫ができないかと」

Woltと協力して取り組んできた広島市内のお好み焼き店は、きのう撤退の事実を知り、驚いたといいます。

【お好み焼きねぎ庵紙屋町店・清水 諭さん】
Q:利用状況は?
「店頭価格になる前と比べると、Woltの利用の方はだいぶ増えました。反響はありましたね」
Q:撤退の影響はどのくらい?
「かなり大きいかなと思います。きのうのきょうなので、これから新しいサービスをするのかなど検討していこうと思っています」

さらなる物価高対策として、去年11月からは配達料・サービス料無料のタイムセールを開始。

【Wolt担当者】
「時間のないお客様、ご予算に限りのあるお客様、つまり短いランチタイムをコンビニに走りお弁当やお惣菜、おにぎりやサンドイッチで済ませるお客様の層を想定している」

中華料理店は、デリバリー利用が来店につながるなどメリットを感じていた矢先の撤退でした。

【膳坊・平岡美幸代表】
「毎日Woltのお客様が多く、さっきもオーダーが来たので、なくなったらさみしくなります。(デリバリー利用で)おいしいと、食べくれた客さんがお店に来てくれたので感謝です」

顧客拡大に向けて様々な取り組みを進めてきたWoltですが、「優れた顧客体験を提供し続けることが難しいと判断した」として、サービスは来月4日まで、5日から利用を停止します。

《スタジオ》
Woltは「ユーザー、加盟店、配達パートナーへの影響を最小限に抑えるべく、円滑な移行に向けて対応する」とコメントしています。