きっかけは”生徒の手紙” 中国地方初! 特別支援学校野球部が高野連加盟「野球への情熱」が大人を動かす

12/19(金) 18:50

広島県高校野球連盟は19日、新たに加盟を希望した学校について、承認する方針を決めました。その学校とは?

中国地方初!特別支援学校高等部に野球部誕生!!

【山北陸斗記者】
「野球を愛する高校生の情熱が、新たな可能性を切り開きました。広島県内・そして中国地方初!特別支援学校高等部に野球部誕生です!」

東広島市に今年4月開校した、「広島県立黒瀬特別支援学校のみのお分校」。

野球部は今年8月に誕生しました。

【野球部員】
「よろしくお願いします!」

2年生の南昊雅さん。軽度の知的障がいがありますが、小さい頃から野球に打ち込み、野球部が誕生するまでは全国各地の練習会に参加してきました。

【黒瀬特別支援学校のみのお分校 2年 南昊雅さん】
Q野球の魅力は?
「(守備で)ランナーを刺した時や綺麗に打てた時がいいなと思います」

実は南さん、野球部を作るためにある行動に出ました。

【黒瀬特別支援学校のみのお分校 2年 南昊雅さん】
「校長先生に手紙を書いた」

野球を愛する南さんがとった行動とは?

【南さんが校長先生に宛てた手紙(※一部抜粋)】
「障がいがあっても、みんなと同じように戦えるんだぞっというのを知ってもらいたいです」

びっしりと書かれた校長あての手紙。南さんの情熱を受け取った佐伯昌史校長はー

【黒瀬特別支援学校のみのお分校 佐伯昌史校長】
「障がいがあってもなくても野球がやりたい、野球をやる気持ちをストレートに伝えてくれた。非常に胸を揺さぶられた」

佐伯校長は、すぐに県高野連へ連絡し加盟を申請。

県高野連は19日の理事会で、のみのお分校の加盟を承認する方針を決めました。

目指すはもちろん”甲子園”

のみのお分校野球部は今、南さんと1年の谷駿汰さん、栗原庸輔監督の3人で活動しています。

今月から黒瀬高校野球部と合同練習も始め、早ければ来年春の県大会・地区予選から出場できることになります。

【黒瀬特別支援学校のみのお分校 2年 南昊雅さん】
「みんなが動いてくれるから僕も楽しく野球ができると思う。試合に出させてもらったら守備でエラーしないことを見てもらいたい」

のみのお分校野球部の歴史が始まります!