リアル「犬のおまわりさん」!?ワンちゃんがお散歩しながら防犯パトロール「ワンパト隊」が発足 広島

10/17(金) 18:34

広島県警は地域の安全を守るために、ちょっと変わった「パトロール隊」を結成しました。警察官が大いに期待する「隊員たち」に迫りました。

岡野キャスター:はじめましてTSSの岡野と申します。新たに隊員になられた方ですか?
永冨友美さん:私じゃなくてこの2匹が隊員です。
岡野:ワンちゃん!?リアル犬のおまわりさん
永冨さん:そうですフフフ。

広島市佐伯区の永冨さんの家で暮らす2匹のトイプードル。
好奇心旺盛で人が大好きな”コロ助”と…。恥ずかしがり屋で甘えん坊の”佐助”。

広島県警が今月、結成したばかりの、「ワンワンパトロール隊」。略して「ワンパト隊」の隊員たちです。

そのワンパト隊の活動に同行しました!

はい、行きましょ~

ワンパト隊の活動…
それは、いつもの「お散歩」です!
日常の散歩コースをまわりながら、不審な人がいないかや、街に変わった様子はないかなど、「ながら見守り」を行います。

岡野:お散歩は一日にどれくらいされる?
永冨さん:1日に3回は最低でも行っています。秒長いときはここから下の住宅街とかにも行って2、3キロ歩くんでどんどん突き進む感じです。あまり止まることはないですね。匂ったりキョロキョロしたり」

目を光らせ、「鼻」を利かせる隊員たち。
すると!コロ助が早速、異変に気づいたようです!

岡野:コロ助は何をくわえているんでしょうか。
永冨さん:ゴミです。
岡野:ゴミ!?ゴミも拾ってくれるんですか?ありがとう(笑)。ゴミを渡してくれました。お利口だね。

一方、佐助も、何かに気づいた様子…。

永富さん:
多分ペットの散歩(する人)がこの公園多いので、いろんなワンちゃんがマーキングしていたりとかそういうのがすごく臭いがついているんだと思う。のら猫もけっこういるので。

このように、「犬」ならではの目線や嗅覚で異変を察知し、街の防犯にひと役買ってほしいというのが県警の狙い。

先月、始まったワンパト隊員募集の告知をSNSで目にした永冨さん。
迷わずすぐに応募したそうです。

永富さん:
もともと散歩が好きというのがあって2匹が散歩の過程で地域のパトロールを2匹がクンクンしながらできたらいいかなというのがあるので

と!インタビューの途中、突然、玄関へと走り出した隊員たち。
ドアの向こう側にいたのは、不審者…ではなく、夫の隆弘さんでした。
いち早く人の気配を感じられるこの能力も、これからの活動に役立つかもしれません。

そして17日、佐伯区に住む「隊員」たちが集まって、ワンパト隊の発足式が開かれました。

県警生活安全総務課・竹重幸司 課長:
「普段行っている散歩を通じて、地域の安全安心を醸成していただければ」

コロ助と佐助も気合十分!。
「ワンパト隊」には16日までに、県内で115匹が入隊したということです。

永冨さん:
地域の皆さんの役に立てるように2匹が貢献してくれることを祈っている。がんばります、2匹が」

■スタジオ

そもそもなぜ、”ワンパト隊”が結成されたのか?
児童の登下校見守りなどの活動を行う、「防犯ボランティア」の登録者数の減少があります。

県警によりますと、ボランティアが最も多かった2010年と比べると、この15年で実に、4割以上減っているんですね。
人口の減少や、担い手の高齢化が主な要因だということですが、地域を見守る存在は欠かせないということで”犬のお散歩”に目を付けました。

ワンパト隊に定員はなく、隊員は、今も募集中です。
「我こそは!」という愛犬家の皆さん!入隊の申し込みは広島県警のホームページにありますのでぜひチェックしてみてください。