タクシー運転手がトクリュウ=匿名・流動型犯罪グループの不審な動きを通報 タクシー会社と協定 広島県警

4/30(水) 18:44

匿名・流動型犯罪グループいわゆる「トクリュウ」による犯罪の早期検挙につなげようと広島県警とタクシー会社が県内初となる協定を結びました。

「トクリュウ」の情報提供に関する協定を締結したのは、東広島警察署と東広島市タクシー防犯協力会です。

協定ではタクシーの運転手に対して乗客の会話内容から「トクリュウ」の関与が疑われる場合や、住宅の様子を伺うような不審な人物を見かけた場合など、警察への情報提供を呼び掛けます。

【東広島署・大野勝俊 署長】
「『スマホを見て降りて行った』『待っていてください』とか(不審な)乗車形態があった場合には通報してもらえれば、早期の容疑者検挙につながるのではないかと考えた」

警察庁によりますと去年1年間に「トクリュウ」が関与する犯罪で検挙された人数は、全国で1万105人に上っていて、東広島署は地元のタクシー運転手ならではの着眼点などをいかしてほしいとしています。

【東広島市タクシー防犯協力会・山田伸二会長】
「乗務員からするとステッカーをいただくと運転しやすく協力しやすい」
Q:ステッカーが乗務員の安心につながる?
「安心ですね、ドライバーも喜ぶと思う」

東広島市内を走るタクシーおよそ250台にステッカーを張ることで、「犯罪抑止にもつなげたい」としています。