広電宮島線沿線の魅力 カワイイ建物で地元から愛されるレストラン 生パスタもうまい JA広島病院前駅

7/10(水) 20:30

鉄道の魅力を熱くお伝えする野川キャスターの「てつたま」。
野川キャスターお願いします。

【野川キャスター】
前回に続き、広島電鉄・宮島線沿線の魅力を伝えるポスター展を取材しています。
今回は草津南駅から出発進行!

【野川キャスター・広島電鉄 地域交流事業課 前田 琢己 係長】(前回放送)
「あっ!ありましたね。広島名物。がんす」

これまで草津名物のかまぼこ店に、公園にたたずむかつての灯台…さらに、1926年創業の夜は立ち飲みのできるお肉屋さんと、広島電鉄宮島線の3つの駅周辺の魅力をお伝えしてきました。

【広島電鉄 地域交流事業課 前田 琢己 係長・野川キャスター】
「えーっと僕はここまでで。違うメンバーが現地で待ってますので」
「草津南駅での乗務員交代ですよ。皆さん」
「すみません」

ここまで案内してくれた前田さんとお別れして、次の案内人が待つJA広島病院前駅を目指します。

【広島電鉄 地域交流事業課 前田 琢己 係長】(野川キャスターを見送って)
「ありがとうございます」
「楽しかったです」

目的の駅は草津南駅から11駅も先。その道中で今では珍しくなりつつあるものを発見しました。

【野川キャスター】(広電五日市駅で)
「これですね。今もう数少なくなっている宮島線の高いホームです。
なぜあるかと言うと、昔、己斐と広電宮島口の間で、今の様に市内線と直結していなかった時代、床が高い車両で運行されていたんですね。
その列車の専用のホーム。
ほら見てください。今ここでドアが開いても、我々、降りられないわけですけれども、当時走っていた電車は床が高かった。高い床のホームが残っていたので、たぶん資料映像としても貴重だと思います」

宮島線はかつて、床の高い専用車で運行されていましたが、1962年に路面電車が乗り入れる形で広島市内と広電宮島口の直通運転が実現し、現在に至ります。
専用車は1991年に廃止され、高いホームはその名残なんです。
およそ8キロ、20分の電車旅を終えて、目的地のJA広島病院前駅に到着しました。

【野川キャスター・広島電鉄 不動産営業部 藤 孝紘さん】
「こんにちは」
「あー、お世話になります」
「お世話になります。広島電鉄の藤と申します」
「藤さん、よろしくお願いします」
「お願いします」
「ちょうど今、藤さんの後ろにあるのがJA広島病院前のポスターですね」
「そうですね。はい」
「ちょっとこう、ログハウス調の様なカナダカン」
「この近隣のレストランなんですけれども、すごい平日も賑わってるお店で、これはお写真、2階なんですけど、1階もすごく広々していて、厨房とかも見えて素敵なお店ですね」
「ここまでちょっと言われるとちょっと行ってみたいですよね」

そのカナダカンはJA広島病院前駅からほど近い宮島街道沿いにありました。

【野川キャスター・広島電鉄 不動産営業部 藤 孝紘さん】
「ちょっと可愛いすぎませんか?この建物は」
「やっぱり一風変わった外観で特徴的ですよね。だいぶ」
「真ん中が三角になってるといいますか、なんかちょっとね。屋根の部分も含めてちょっと猫耳がついてる感じの。なかなか見たことがないおしゃれな」
「もう招き入れているかのような、なんかウェルカム感がありますよね」
「猫だけにっていうことですか?」

丸みを帯びた三角屋根の外観が目を引くカナダカンは1981年創業のイタリアンレストラン。ピザやパスタが人気のメニューです。
ポスターに採用された写真は、2階の個室で撮られたものだったんです。

【野川キャスター・広島電鉄 不動産営業部 藤 孝紘さん】
「おお」
「頭上、気をつけてください」
「だいぶ独特な感じですね」
「そうですね。はい」
「素敵な空間ですね。ここね」
「そうですね。ぐるっとテーブル席広がってますけども、こちらが実際に先ほどのポスターに使用した2階の席になります」
「ちなみにポスターに使われた座席はどのあたりですか?」
「一応ですね。この3席ぐらいに料理をバッと広げて、野川キャスターがいる辺りの位置から撮っているような感じですね」
「ここからあちらを」
「そうですね。実際にポスター展の時も1階で撮った絵もあったんですけど、この2階のこの特徴的な空間のほうが形も分かりやすいし、ちょっとこう窓際の斜光から覗く料理とかも美味しく撮れるということで、赤色の席の方で写真を撮って」

カナダカンはカナダの杉を使ったカナディアンシーダーハウスというカナダの伝統的な建築様式だということで、店名もそれに由来しているそうです。
折角なのでポスターを撮影した場所で、店一押しのパスタを頂いちゃいましょう。

【カナダカン 小野山 裕士 店長・野川キャスター・広島電鉄 藤 孝紘さん】
「お待たせしました」
「ありがとうございます」
「小エビと明太子のクリームソースイクラ添えです」
「見たところからゴージャス感が。これちょっと混ぜた方がいいですかね。いやあ、これは美味しそうだ」
「めっちゃいい匂いします」
「ね。3重奏(エビ・イクラ・めんたいこ)で行きましょう、トリオで。入りましたよ、はい。それでは頂きます。これは3重奏してますね。うん、酸味とコクと、あとエビのうまみと。つぶつぶの明太子に、あとイクラが時々ぷちぷちっと口の中ではじけるんですよね」
「ありがとうございます」
「素晴らしいです。全体のバランスが非常に高いレベルでとっても美味しいです。これはおすすめメニューと」
「おすすめメニューです。女性にもすごい人気なんで」
「そうですよね。もう見た目からして可愛いですし、ボリューミーではありますけど、ペロッといけちゃいそうな。大変おいしゅうございます。こちらのお店が地元で愛されて長年と言うことで伺ってまいりましたけれども。開業してから何年ぐらいになるんですか?」
「開業して43年になりますか」

JA広島病院駅のポスターに採用されたカナダカンですが、駅が出来たのは開店18年目、1998年のことです。
近くに駅ができることで、可愛らしい外観のお店はさらに認知度が上がることになるのです。

【野川キャスター・カナダカン 小野山 裕士 店長・広島電鉄 藤 孝紘さん】
「この道路を挟んで、すぐ向こう側を広電の宮島線が走っているということで、今回そのポスターに起用されましたよね?カナダカンにとって広電宮島線どんな存在ですか?」
「車で来られない方にご利用して頂いたりとか。病院に通われた方々が、その足で食べに来たりとかもされるので、ちょっと広電さんもあって、昔から愛されているのかなと思います」
「ここから先、宮島線とどんな感じのお店の歴史を刻んで行きましょうかね?」
「一緒に百年、同じように目指せるように頑張っていきたいと思います」

JA広島病院前駅のポスターは、地域で長年愛される可愛らしいレストランでした。

『カナダカン』
広島県廿日市市地御前1丁目
営業時間 平日 午前11時~午後4時
     金土日祝 午前11時~午後9時
◯小エビと明太子のクリームソース イクラ添え 1639円(税込み)