世界で唯一「土染め」 隠岐島の土で染め物体験 とっておきの島根の旅情報

6/10(月) 20:00

「ひろしま満点ママ」の旅企画「口コミ旅ノート」がとっておきの旅情報をお伝えするコーナー、訪れたのは島根県隠岐諸島です。
観て良し、食べて良しの観光スポットですが、今回注目したのは、「染め物体験」です。


ここは、島根県の隠岐諸島、いやーさわやかですね。西ノ島の中心にあるお店!
(梶谷羽奈アナウンサー)
「あ。えっ布が干してありますよ。何の体験ができるんですかね?
<お店の中に…>
「こんにちは。中にも。布がたくさんありますよ。ここ、綺麗!外に干してあったものよりも、よりキレイに発色してます」

ここ西ノ島でおよそ30年前にオープンした焼火窯(たくひがま)
主に焼き物などを販売するこちらでは、あるものを使った染め物体験ができるんです!
(焼火窯・池田さん)
「こちらは土で染まってます」
(梶谷アナ)
「土?」
(池田さん)
「こういう粒子の細かい土で、土染をやっています」
(梶谷アナ)
「意外でした。土でこんなにバリエーションのある色できるんですね」
(池田さん)
「そうですね。土は様々な色があるので、今日はそれを楽しんでいってもらおうと思います」

そう!ここで、できる体験というのが布の土染め。隠岐で採れた4種類の土で染めていきます。

(梶谷アナ)
「すごく粒が細かい」
(池田さん)
「細かいからこそ、たくさんこの顕微鏡で見なきゃわかんない(布の)細かいところに引っかかっていると、それが取りにくいと」


土染めを開発した店主の加藤 洋子さん。元々、陶芸の店を開くため愛知県から西ノ島へ移住。初めてきれいな土を見た時、とても感動したんだそうです。

(焼火窯・加藤 洋子さん)
「ここ(西ノ島)に移住を決めた時に、畑の土が赤いのを見つけた。考えられない美しい色をしてますよね。すごい、本当に衝撃でした。『なんだろう、この出逢いは』と、周りの人が驚くほど夫(加藤 唐山さん)と二人で騒いでいましたね。

ということで、色とりどりの土を使った染め物体験!さっそくスタートです!まずは、布を正方形に折りたたみ、木の棒に輪ゴムで巻きつけていきます。
ここが特に重要なんだとか…。

(池田さん)
「好きなところですね。(布の部分を自由に輪ゴムで留める)こことここでもいいし、こことここでもいいし、斜めでもいいです。ええ、これによってこの柄が変わってきます」

輪ゴムをつけた部分は色が染まらないので、輪ゴムの付け方や巻きつけの強さによって、様々な模様になるというのが、この体験の面白いところ。さて、どんなテーマでやるんですかね…。

(梶谷アナ)
「やっぱり隠岐の土を使って、隠岐の雄大な自然を柄で表現できたらなと、いう気持ちはありますが、全く想像がつきません(笑)」

ということで、布の巻きつけが完成しました。
ここからは、水に溶かした土を使って、いよいよ布を染めていきます!まずはベースとなる色をひとつ決めたら、それ以外の色で、ポイントの部分を塗っていきます!土でも簡単に染まるのが、すごく不思議ですね!

(梶谷アナ)
「布にドットって難しい。ちゃんと丸にならなかった。(いびつな形に)」

ポイントの部分を塗り終えたら、その上からベースの色を白い部分がなくなるまで塗っていきます。
一体どんな仕上がりになるか、ドキドキしますね~。
最後の仕上げにやってきたのは、なんと「海」!海水で土を洗い落とすことで、布に色が定着するんだとか。
それではいよいよ完成間近!一体どんな模様になったのでしょうか!

(梶谷アナ)
「どんな形、どんな模様だ?どうなる、どうなる? おっ!こんな模様になりました。えっ、綺麗なお花柄がいっぱいできましたね。どうでしょう?すごい。土がこの模様を作ったなんて、びっくり。全然想像してなかったです。こうなることを」

一方、池田さんの作品はこんな感じ!作る人によって、全く違った仕上がりになるんですね!

(梶谷アナ)
「大自然に囲まれてこの体験ができて、本当にいい思い出になりました。ありがとうございます」


焼火窯(たくひがま)
島根県隠岐郡西ノ島町大字美田973
営業時間 9時~17時