広島日豪協会

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追悼運営委員 故前原於矢子さんを偲んで

  • 前原さん(中央)が飾ったアカシアを囲んで(2015年1月)

広島日豪協会会長 永野正雄

当協会の運営委員として長い間ご活躍頂いた前原於矢子さんが昨年お亡くなりになられました。前原さんは「アカシア(ミモザ=ワトル)の花を愛する会」の代表を務めておられました。

ご承知の通り、アカシアの花は黄色の房状の花を咲かせるマメ科アカシア属の総称です。桜よりほんの一足早く春の訪れを告げてくれる花で、羽毛のような明るい黄色の花と香水にも使われる優しい香りが人気です。アカシアには色々な種類がありますが、総じて原産地のオーストラリアではワトルと呼ばれ、花言葉は友情です。

1983年平和大通りに植えられていたアカシア=ミモザに初めて花が咲き、その華麗な美しさに感動した仲間20数名と立ち上げたのが「アカシアの花を愛する会」で、前原さんはアカシアのことを「永遠の感動をふりそそぐ花」と呼んでいました。

同会は、キャンベラにある国立植物園で毎年開催されるワトルディ(アカシア祭り)に幸せの黄色いリボンを贈呈し、オーストラリアから送られてくるアカシアの種子の育成・配布等の活動をされていましたが、当協会の存在を知り、TSSが当協会の事務局を担当し始めた頃、前原さんは入会され、オーストラリアとの友好親善に貢献されました。

数年前、当協会が主催するイベントに何か黄色いものを身に着けて参加しようと呼びかけ、忘れた人には受付でアカシアの黄色いリボンを配りましたが、そのリボンを作って頂いたのが前原さんです。

穏やかで、気品があり、凛とした笑顔で皆に接していた前原於矢子さんのお姿にもうお目にかかれないのは誠に残念ですが、天国から当協会の発展を見守って下さいますようお願いいたします。