
2025年6月度 TSS番組審議会報告
2025年6月25日
TSS本社会議室
審議
第34回FNSドキュメンタリー大賞ノミネート作品 TSS開局50周年記念番組
『笑いと償い マイルド故郷に帰る~認知症の母が教えてくれたこと~』
<2025年5月31日(土) 午前10時25分放送>
委員からは
- 思わず目を逸らしたくなるほどリアルによく撮れていたので、三浦マイルドさんと良い信頼関係を築いたのだろうと感じた
- 介護の現実を子供と親の両方の立場から見ると、とてもきつかったが、だからこそいい番組だったと思った
- 介護問題の提起としてはいい番組だと思うが、次への糸口が見えないので、続編があったら見たいと思う
- 息子を振り回す認知症の母という風にも見えてしまうことで、視聴者に認知症への偏見を持たせてしまうのではないか
- インパクトが強く、心に残る作品だと思うが、救いがないまま終わることでいいのだろうか
- 仕事と介護との両立や、介護をしている人がいるのは事実なので、既知の問題だという気がした
などの意見が寄せられた。
これらを受けて、企画構成・プロデューサーを担当したTSS報道部副部長 田中浩樹と報道部ディレクターの高橋徹は、
- 認知症や介護の問題は今後増えるので、若い世代に向けて、将来こういう社会がやって来ることに気付いてほしいと考えて番組を作った
- ラストシーンは一歩進んで一歩下がる、それの繰り返しが介護の現実だということが伝わるようにしたいと考えて構成した
などとコメントした。
出席者は以下の通り。
- <出席委員>
- 細井謙一委員長、渡邉直樹副委員長、嶋治美帆子委員、龍永和成委員、徳岡旭委員、信友直子委員、矢田幸己委員、山下ミカ委員(順不同)