TSSテレビ新広島

2004年1月度 TSS番組審議会報告

とき:2004年1月23日(月)11:00~

ところ:(株)テレビ新広島 役員会議室

議題

(1)月曜21時ドラマ「プライド」

(2)フジテレビ10月改編ここまでの総括と4月改編の展望

◆ゲスト:フジテレビ編成部 企画担当部長  水口昌彦氏

事務局より

  • BPO報告に基づき、審理中であった「山口県議選事前報道」事案に委員会決定が出た旨、報告
  • 日本テレビ視聴率不正操作事件報告。1月22日付でビデオリサーチが 元日本テレビプロデューサーに対する、損害賠償請求訴訟を東京地方裁判所に提訴した。
  • TSS12月度レスポンス状況報告

審議

(1)ドラマ「プライド」(1/12スタート 毎週月曜21:00~21:54)

  • 自分の青春時代とは、随分違うなという感想。昔は、「努力・根性」というものが「プライド」であったが、このドラマでは恋愛などもゲーム感覚になっている。現代の若者の真意はどこにあるのかと考えさせられた。
  • 「月9(げつく)」という言い方があることを知らなかった。生徒から聞いて初めてフジテレビの看板のドラマ枠ということがわかった。また、このドラマは父兄も一緒に視聴しているということがわかった。
  • CXの真骨頂ともいえるドラマだと思う。テンポがあり、小気味よいラブストーリーに仕上がっており、今後が期待できる。
  • 出演者も、脇が固まっていて、主役級の人ばかりでキャスティングがもったいないくらいだ。
  • このドラマは、とてもカメラワークが工夫されていて 変わっているなあという印象をもった。
  • テーマソングのクィーンは、自分の世代の音楽でとても懐かしいと同時に、アイスホッケーのテンポと良く合っていると思う。
  • トレンディドラマでありながら、大人のメルヘンがちりばめられていて、我々大人も共感を覚える作品だと思う。
  • 複線仕立てのつくりで凝った手法がとられていると思う。真剣に視聴するに値するドラマだ。
  • 「古き良き時代」「バッテリーを充電させてくれる女は~」「MAYBE」などキーワードがあって、ドラマのイメージに反映されている。
  • 演技をしている「キムタク」を初めて通して見た。会話のテンポ、気の利いた台詞など映画を思わせるような感じだった。脚本家の方は、ある程度の年齢の方ではないかと思った。
  • 自分はスポーツのことが全くわからないのだが、コーチに対して木村拓哉扮する「里中ハル」のああいった態度はあるのかな?と疑問に思い、違和感を覚えた。
  • 「キムタク」といえば、相手は「松たか子」というイメージだったので、今回「竹内結子」で新しさを感じた。竹内結子はまだ色がついていない女優さんだと思うので、「古風な女」「古き良き時代」といった純愛路線に期待したい。
  • 自分の学校でも親子で視聴している生徒が多く、話題になっている。その分、ドラマの中で例えば「離婚」ということも美化されていたりするので、若者に及ぼす影響も大きいのではないかと思った。
  • イラク問題などで社会が岐路に立っている今、このようなドラマを見ると「日本は幸せだな」と痛感する。

これらの意見に対して、フジテレビの編成部企画担当部長 水口昌彦氏は

  • そもそもトレンディドラマは、1980年後半にブームとなったもの。現実とかけ離れたシチュエーションに、当代きっての美男美女が恋愛を繰り広げ、そこには見ている人の「理想」をふんだんに押し込んだもの。したがって、この「プライド」においても極端な描き方やデフォルメもあると思う。
  • 往年のヒットドラマを生んできた大多プロデューサーがドラマの現場に復帰した一作目。とても気合いが入っている。ただ、収録が綱渡り的に押していてギリギリの制作スケジュールになっている。

等と制作裏話も交えながら応えた。

(2)「フジテレビ10月改編のここまでの総括と4月改編の展望」

  • 昨年7月の改編で深夜から「トリビアの泉」を水曜21時のゴールデンに上げ、予想以上のヒットを生んだ。同じく「Drコトー」「ウォーターボーイズ」「大奥」などドラマがヒット。夏には、映画「踊る大捜査線」イベント「お台場冒険王」が大ヒットしフジテレビのイメージをアップさせた。9月の「世界柔道」、10月改編での「白い巨塔」と好調を持続して、11月のWCバレーで完全にフジテレビのペースになった。やはり、「フジテレビらしいことを自信を持ってやること」が大事だと語った。4月改編は、今 最も弱い19時台・20時台のリニューアルを行う予定である。
次回番組審議会
2004年2月17日(火)11:00~
<議題>(1)「みんなの挑戦物語」
(2)「未定」
<出席委員>
岸田俊輔委員長 上野淳次副委員長 福島光宏委員 佐藤義博委員
末長昌子委員 山田知子委員 池田明子委員
※なお、佐藤委員は人事異動で大阪に転勤になられたため、今回が最後の出席となった。
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