広島日豪協会

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2015総会・懇親会 ~被爆70年、平和に感謝 誓い新たに ~

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協会の年度初めの行事「総会・懇親会」が開催されました。総会では前年度の報告と今年度の計画などが承認された後、大阪総領事館のテイラー総領事と吉本主席商務官が「日豪経済連携協定(JAEPA)がもたらす日豪関係の進展」と題して講演しました。この中で、牡蠣養殖日本一のご当地・広島で、オーストラリアで開発された養殖技術が導入され成果を挙げていることが紹介されると、会員から驚きの声が…。これからは、農産物や鉱工業原材料だけではないオーストラリアのモノや技術が、私たちの日常生活にさり気なく活用され便利になることが期待されます。

ところで、今回の総会にはミラー大使から、被爆70年の節目を迎えるにあたってのメッセージが届きました。内容は「私たちは、被爆者の辛く悲しい体験から、核兵器を使ってはならないという決意を胸にしている。日本とともに、核兵器のない世界を作っていくことにまい進したい」というものでした。また永野会長は懇親会の冒頭、「被爆国以外で核廃絶に最も熱心な国は、我が国と一緒にNPDI(軍縮・核不拡散イニシアティブ)外相会合を立ち上げたオーストラリアだ。昨今の世界情勢をみると、ますます両国の連携が重要になる」とあいさつしました。

さらに懇親会では、司会を務めたテレビ新広島のバーゲルアナウンサーと協会の笠間事務局長が、被爆者の家族が書いた「詩」を日本語と英語で朗読しました。3篇の詩には、家族を原爆で亡くした悲しみと残された者の後悔の念が綴られており、出席者たちは目を閉じて聴き入り、被爆者たちの思いを追体験しました。