【広島あの日の今日】公立が大人気!幼稚園で抽選会(1980年)授業料が安い!定員40人に119人応募

12/2(火) 17:53

「あの日のきょうにずきゅん」テレビ新広島、放送50年の歴史の中から、あの日のニュースを振り返ります。

今から45年前の1980年12月2日、広島市立の幼稚園の中で翌年度の募集定員をオーバーした幼稚園で、入園を決める抽選が行われました。

このうち広島市東区温品の広島市立温品幼稚園では、午前10時前から子供が保護者に手を引かれて訪れ、予備抽選で順番を決めたあと本番に臨みました。

温品幼稚園は、2年保育でしたが、募集定員40人に対して119人が応募し、競争率も2.97倍と市内で最高となっていました。

当時、私立の幼稚園の授業料は最も高い所で市立幼稚園のおよそ2.5倍で、くじを引く保護者の表情も真剣そのものでした。

幼稚園の関係者によりますと、その後、少子化の進展や、働くお母さんの増加、さらに保育料の無償化などにより、保育園や3年保育の幼稚園のニーズが高まりました。このため、2年保育の広島市立幼稚園は、今では定員に満たないケースもあるということです。

(メモ)
現在、広島市立幼稚園は18園あり、4歳児から5歳児を保育する2年保育。ただし基町、落合、船越の3園は3年保育の調査研究を行っている。