ICOCA、モビリーデイズ両方を扱う窓口スタート 広島バスセンター 相談もできる!心強い味方登場

4/15(火) 18:25

■広島バスセンターでICOCA取り扱い始まる

2つの乗車券システムが混在する広島市中心部のバスや路面電車。ようやく両方の購入ができるようになった窓口を「ツイセキ」します。

広島バスセンターで15日朝から始まったのは「ICOCA」の取り扱いです。
新システムへの移行後、混雑を防ぐためしばらくの間、モビリーデイズのみの対応が続いていました。

【広島バスセンター ターミナル課・河野貴一 課長】
「事業者も自分の取り扱うカード、定期券を販売しているので、両方とも取り扱えるのは現在、弊社だけだと思う」

■2つの乗車券システムが混在

先月末で「パスピー」のサービスが終了し、県内の公共交通機関は「モビリーデイズ」をメインとする広電グループとICOCAをメインとする「それ以外」の事業者の大きく2つに分かれました。

【五十川裕明記者】
「続々と路線バスが入ってきています。広島電鉄のバスはモビリーデイズ、ICOCAなどの全国交通系ICカードは簡易端末を使って乗ることができます。後ろの広島交通のバスですねオレンジ色のバスですけれども、モビリーデイズは対応していません。広島市中心部の広島バスセンターに乗り入れる車両でもまだいろいろ使える車両が混在している印象を受けます」広島市内を走る広島バス、広島交通、JRバス中国の3社はメインのICOCAに加え、モビリーデイズも順次導入予定ですが、まだ、使える車両と使えない車両が混在します。

一方、モビリーデイズをメインとする広電グループのバス・電車は降りる時のみタッチをすることでICOCAをはじめとする全国交通系ICカードも使えます。
ただ、2つの乗車券システムに「完全移行」した余波は窓口対応に及んでいました。

各事業者の取り扱いはメインとするどちらかのシステム一択に限られていました。

■広島バスセンター モビリーデイズ、ICOCA両方の取り扱い始まる

【偶然訪れてICOCA購入 80代】
「きょうから始まったと聞いて、たくさん人がいたけど『待とう』と思った。ICOCAはJRも使えるのでJRに乗るときいいと思って」

【説明を聞いてICOCA購入 90代】
「分からなかったんです。どうしようと思ったんですけど今の方(係員)が随分助けてくださったんですよね」

広島バスセンターでモビリーデイズとICOCA両方の取り扱いが始まったことで、二枚とも必要とする人や窓口に来るまで迷っていた人も説明を聞いて自分に合ったシステムを選択できるようになりました。

【広島バスセンター ターミナル課・河野貴一 課長】
「(社会)使命的なものも感じていましたし、立地も利用しやすい場所にあるので、少しでもお客さまのお役に立てればと考えています」

複雑に感じている人にとって心強い味方となりそうです。

■パスピー払い戻しは焦らないで…期限は2027年3月まで

取材した五十川ディレクターによるとICOCAの購入はだいたい1時間待ち。
さらに混雑するのが再来年まで余裕があるパスピーの払い戻し。土日を中心に最大2時間待ちの行列もあるそうです。

定期券購入のピークは越えましたが、平日も列が絶えることはありません。
パスピーの払い戻し期間は2027年3月31日、まだまだ期間がありますから、パスピーの払い戻しは焦らなくて大丈夫です。