ブランド化進む広島が誇るレモン、みかん 今年の出来はいかが? 初出荷は今月4日

10/1(火) 18:00

生産量日本一を誇る「広島レモン」や長く愛される「広島みかん」。
本格的な収穫シーズンを前に1日、生産者と市場の関係者の懇談会が行われました。
気になる今年の出来栄えを取材しました。

1日、広島市内では県内の果実の生産者が、全国の市場関係者に今年の生産量や品質を報告しました。
広島レモンは栽培面積が増加したことから、前年比137パーセント、6322トンの生産を見込んでいます。
一方の広島みかんは前年比104%8353トンが予想され、高温が続いた影響でサイズは小さめですが、例年に比べ早い時期から糖度が高まっているということです。

【辰已麗アナ】
「広島レモンは知っていましたが、みかんは初めてです。頂きます。甘い!口の中がジュースです!」

【東京青果・川田光太社長】
「みかんに関しても全国的に量が少ない可能性も出てきていますので、(広島県産は)数量も去年並みにあるということで我々も安心して売れる」

【JA広島果実連・牧本祐一代表理事会長】
「生産量日本一の広島レモンの生産振興をやっていく。なおかつ(広島みかんも)ブランド力の強化を図っていく」

広島みかん、広島レモンは今週金曜日に初出荷を迎えます。

《スタジオ》
ここからは取材にあたった辰已アナウンサーです。
よろしくお願いします。

【辰已アナ】
広島みかんは本当に美味しかったんですが、神奈川出身の私からすると広島はレモンのイメージが強いんです。なぜこれほどみかんのイメージが弱いのか?

生産量の推移をご覧ください。
25年間で大きく減っているのがわかります。このままいくと10分の1程度になりそうな勢いです。
理由としては後継者不足、栽培の難しさによるということです。

さて、一方レモンの方は同じ時期で4万トン以上増えています。
理由としては動物の被害が少ない。グリーンのレモンから時期が進むと、色を変えてイエローレモンになって行き、ミカンに比べると長い間にわたって収穫できるため、生産の増加があるということです。

数字を見てください。みかんのほうが生産量が減ってるのに、数自体はみかんのほうが多いんです。それでも県内外の認知度という意味で、やはりレモンのブランド化が成功しているともとらえられます。

ただ、生産者の方に伺うと、レモンのようにミカンもブランド化を進めていきたいということです。

担い手問題がある中ですが、生産者の皆さん工夫しています。
どんどん広まってほしいと感じました。