極めて異例 性器の手術せず男性から女性へ 戸籍上の性別変更を認める決定 広島高裁

7/10(水) 17:20

性器の見た目を変える手術をしなかった人が戸籍上の性別を男性から女性に変更するよう求めた差し戻し家事裁判で、広島高裁は10日、性別の変更を認める決定を出しました。

決定などによりますと、この当事者は男性として生まれ、家庭裁判所に戸籍上の性別を変更するよう申し立てていました。

性器の見た目を変える性別適合手術は受けていませんが、性同一性障害の診断を受けていて、体型を女性に近づけるホルモン療法を続けているということです。
これまでこの申し立ては認められておらず、去年10月に最高裁大法廷が広島高裁に差し戻していました。

10日、広島高裁の倉地真寿美裁判長は、ホルモン療法で体の各部に女性化が認められるとした上で「自分の意に反した手術か性別変更断念の二者択一を迫るのは憲法に違反する疑いがある」などと指摘し、申し立てを認めました。

手術なしで男性から女性への性別変更が認められるのは極めて異例です。

当事者は弁護士を通じて「社会的に生きている性別と戸籍の性別のギャップによる生きにくさから解放されることを大変うれしく思います」とコメントしてます。