初めてライブ配信を実施 原爆死没者名簿の「風通し」 多くの子供たちに慰霊の思い感じてほしい

5/15(水) 18:43

広島市の平和公園では原爆慰霊碑に納められている原爆死没者名簿の湿気を取り除く『風通し』が行われました。今年は、その様子を広く子供たちに見てもらおうと初めての取り組みも始まりました。

原爆慰霊碑では原爆投下時刻の午前8時15分に合わせ広島市の職員が黙とうをささげました。
この後、名簿の状態を確認しながら現在ある125冊、合わせて33万9227人の名前が記された名簿に1ページずつ風を通しました。

【野川アナ】
「晴天の下行われている風通しの作業です。この様子を平和公園すぐ近くの本川小学校の子供たち5年生が見学に来ています。表情は一人ひとり違いますが、緊張した面持ちの子もいるように見えます」

広島市は子供たちに慰霊の思いを感じてもらおうと2011年から小中学校に対して「風通し」の見学を呼び掛けています。
一方、今年の慰霊碑前では新たな様子が…

【野川アナ】
「よりたくさんの子どもたちに見てもらおうと、今年から広島市はライブ配信をはじめています」

遠方の学校でも作業の様子が中継で見れることから広島市は今後、教育現場で役立ててもらいたいとしています。
15日の映像は来月中をめどに広島市公式YouTubeチャンネルで配信されます。

<スタジオ>
ここからは取材にあたった野川キャスターです。

【野川キャスター】
「風通しには近くの本川小学校の5年生の児童たちが見学に来ていた。
見学の後、担当者の人に話を聞く機会があって、子どもたちが静かに聞き入っている姿が印象的だった」

Q:時間は少し早めの時間でしたね。

【野川キャスター】
「実は、2008年までは9時半開始だったそうだ。
しかし名簿の保存のために紫外線を避けるべく、開始の時間が早まった経緯がある。
そこで、今年新たに「ライブ配信」が始まったわけですが、残念ながら、実際に授業に活用したという声は、きょうは届いていないそうで、広島市は今後、校長会などに出向き周知を図っていきたいとしている」

名簿に書かれた一人ひとりのお名前に、それぞれの人生、命があったわけですから、改めてこの重さというものを、教育現場はもちろん、私たちも改めて感じていきたい。