広島ニュースTSS

高齢化問題とリサイクルに挑む フューチャースマイルプロジェクト 広島

7/28(木)  18:27 掲載

SDGsの取り組みを紹介する「フューチャースマイルプロジェクト」です。
「高齢化とリサイクル」一見すると無関係に見える2つの社会問題の解決に広島市の企業が取り組んでいます。その理由に注目しました。

家庭から出されていく荷物。大きなものから小さなものまで手際よく、どんどん運び出されていきます。荷物は車に積んでいきます。木製の家具から家電製品。プラスチック製品から段ボールまで運び込まれるものは様々。荷物はいったいどこに向かうのでしょうか。これは、広島市収集運搬許可業者が個人のお客向けに新たに始めた廃品回収サービス名付けて「思いやり大盛隊」です。

(コーヨー・中田栄二営業部長)
「安佐北区安佐南区で多い時に月でに150件から200件近く(依頼を)いただく事もありました」

家庭のごみをまとめて出したい。特に、大きいごみの処分は高齢者にとって大変な作業です。

(利用者)
Q:最初はどうしようと思いました?
「途方に暮れていました。おばあちゃんのごみがすごかった。電動ベッドがあったり要らない家具もあったし市のごみの時に出すといってもいっぺんには出せない。ちょっとづつじゃないと」

車にごみを積み終えると今度は木の枝を集めて車に積み込みはじめます。

(コーヨーおもいやり大盛隊・大森実隊長)
Q:木を取ってくれってあるのですか?
「取ってくれもありますし(木を)剪定してくださいというのもありますし草刈りもあります」
Q:木や草は?
「持って帰ります」

家庭にある様々な不用品を。一気に回収していきます。

(コーヨー・三井良太課長)
Q:どんどん回収していきますね?
「結構収集依頼を頂いてからきょうこれも持って帰ってほしいとか実はあれもあったとかそれで(新たに)出される方もいます」

(コーヨー・中田栄二営業部長)
「地域住民のみなさんや高齢者のみなさんの困りごとに全力で対応させてもらいたい解決させてもらいたいというのが思いやり大盛隊です」

ゴミを捨てる際に困るのが分別です。

(利用者)
「微妙なこれは不燃ごみかその他のプラかどっちか分からない時にもういいやってなるのです」
Q:細やかなサービスはいいですね?
「いいですね。初めて知りました」

個人の家から出た廃棄物はどこでどのように処分されるのか?運び込まれるのはこの会社のリサイクルセンターです。

(コーヨーリサイクルセンター・吉村隆文統括マネージャー)
「うちが一斉に引き取ってここで人海戦術で分けていきます。分けたプラスチックや木くずなどは奥に破砕機がありますからあれで細かく切って埋め立て場に持って行ったり焼却場に持って行ったりなど」

ここでは運び込まれたごみが細かく分別されてリサイクルされています。

(コーヨーリサイクルセンター・吉村隆文統括マネージャー)
Q:新聞と雑誌は分ける?
「分けます。紙の組成が違うのでリサイクルする時にそれぞれ用途が違ってくる。バンパーはこれもプラスチックの種類が色々あるのです。微妙にこれが材質が違う」
Q:バンパーはあとで仕訳ける?
「そこから素材ごとにまた分けます」

いまや「ごみを捨てる」ことはリサイクルとは切り離して考えることはできません。
ここでは最新技術がリサイクルをサポートしていました。

(コーヨーリサイクルセンター・吉村隆文統括マネージャー)
「このオレンジの箱の下の所ライトが付いてますよね。あそこを通る時にプラスチックの素材を判別しますこの機械がそれをこっちの機械に指示を出してエアーで対象物が来たら飛ばすようになっています。機械が今分別してます」

細かく仕訳けたプラスチックはここで再生プラスチックの原材料に生まれ変わります。

(コーヨーリサイクルセンター・吉村隆文統括マネージャー)
「あちらがこの施設の最後の工程ペレットがでてくるところです」

最新の技術で行われるごみ処理とリサイクルの最前線。
しかし、ごみを出す側のモラルがなければ大変な事態が起こります。

(コーヨーリサイクルセンター・吉村隆文統括マネージャー)
「発火するものですね。カセットコンロのガスボンベやライター電池、リチウムイオンバッテリーが入った製品そういったものがたくさん入っているものの中に入っていると我々も見つけられればいいのですが、見つけられなかったらそれがそのまま破砕機に入ったりするその時に火が出たりする」

Q:ここでも起こった?
「ここでも1年間で3〜4回は火が出てます。ボヤですんでますが」

去年、広島市にあるごみ焼却施設「安佐南工場」で起きた火災は発生から15日後にようやく鎮火しました。廃棄されたリチウムイオン電池が発火し火災が起きたと見られています。分別できていないと大きな事態につながる危険性があるのです。「自分が出したごみを受け取る人がいる」その思いが大切だといいます。

(コーヨーリサイクルセンター・吉村隆文統括マネージャー)
「ちゃんと分別回収というのが広島市でも8品目に分かれていますので、それぞれにあった所に捨ててもらわないとどうしてもトラブルや事故やけがは起こったりしています」

個人のお客向けに始めた廃品回収サービスからリサイクルまでの一貫したビジネス。スタートしたきっかけはほんの少しの想像力だといいます。

(コーヨー・三井弘樹社長)
「2年ちょっと前からSDGsの勉強をしていてその中で学んでいくうちにここにあるニーズではなくて外にあるニーズ。ごみの収集だけではなく高齢化社会で何が求められているのかというニーズを拾い出していく」

その先には多様な企業がコラボしてさらに多くの社会問題を解決していく。そんな未来を三井社長は実現したいと思っています。

(コーヨー・三井弘樹社長)
「とっかかりはごみ袋1つでも取りに行きますという所から始まってうちの大森が現場で色々な意見を聞いて来た中でこれがもしかしたら必要な事ではないかということが徐々に広がりつつある。やっていることはアナログなんです。人対人です。ただしこれがないと本当の信頼関係というのは生まれないのでそこから得た情報をちゃんとデジタルで活用していく」

ごみ袋1個から始まったSDGsの新たな挑戦。見えない所で懸命に働く人たちその地道な活躍が新しい社会を作ろうとしています。

直近のニュース

全力応援!カープファームチャンネル

TSSアーカイブプロジェクト

地域安全情報 広島県警察公式Facebook