広島ニュースTSS

伝統とモダン ”平和を願う” 新たなデザイン書道を表現するアーティスト

7/20(水)  19:10 掲載

特集ライクモアです。伝統とモダン、新たなデザイン書道を表現するアーティストが広島にいます。「平和」を願い新たな創造を続けるその想いを取材しました。

【アーティスト・濱崎寿賀子さん】
「コーラルハイビスカスと言って、沖縄にある花なんですけれども今年は沖縄は日本に帰ってきて50年目を迎えますので、今年は沖縄のものばかり講座で書かせてもらっています」

廿日市市在住のアーティスト浜崎寿賀子さん。二十四節季など季節の言葉や絵を独特のデザインで描きだします。

「壽ぎ(ことほぎ)の書」伝統とモダンが融合したデザイン書道です。濱崎さんの原点は、生まれ育った山口県の周防大島です。

【濱崎寿賀子さん】
「とても自然豊かな所で育ったんです。日本の四季の中には、いろいろな行事があって、それが旧暦とともに行われていた1年間というものが、ただの数字の羅列ではなくてもっと皆さんに豊かさを伝えられるのではないかと思って喜びが伝わりますようにという意味で壽ぎの書にさせていただいているんです」

広告代理店でグラフィックデザイナーとして働いていた濱崎さん。様々な広告の制作に携わってきました。結婚後は専業主婦に。主婦業の傍ら、お花やテーブルコーディネートを自宅で教えていた時、描いていた書を、教えてほしいと言われたのが、始まりでした。


【濱崎寿賀子さん】
「あっという間に全国から、いろんな方が北海道からとか九州からとかって、わざわざここに皆さんがいらっしゃるようになり始めたんですね」

拠点を東京にも作り、のべ1万人に伝えてきました。しかし…新型コロナウイルスの感染拡大で転機を迎えます。

【濱崎寿賀子さん】
「私が本当にお伝えしたいことは、皆さんに直接会ってということができなくなったのであればもっと違う形があるんじゃないかなと思っていたわけなんですね」

そんな時、材料を仕入れている会社で、巡り合ったのが…

【濱崎寿賀子さん】
「やはりコロナで倉庫とか、いろいろなものを整理していたら、古い昔の戦後に原爆投下後に作られた本当にまさに70年前ぐらいの箔が、たくさん出てきたわけなんですね。戦後これを使って少しでも広島復興のためにと戦後大変な時に皆さん一生懸命、今の日本をつくるために頑張っていたのが伝わってきますよね。平和を少しでもお伝えしたいなと思って始めていったわけなんですね」

広島市西区の金彩装飾メーカー「歴清社」原爆投下で一時は壊滅状態に。しかし、職人は戦後、原爆の惨禍の中、復興を目指し製作に励みました。その当時作っていたものが、70年の時を超え見つかったのです。濱崎さんは一枚一枚違うものを組み合わせ作品を生み出していきました。

ローマ字で平和を願って描くのは仏教の経典「般若心経」

【濱崎寿賀子さん】
「すべて悪いものが退散すると言われているのでコロナになって皆さんの病気が治りますように、とずっとそれを書いている」

平和へな暮らしを願った作品は、去年末にはパリのルーブル美術館で、そして、今年3月は中東ドバイと海外の展示会へ参加。広島から世界へ活躍の場を移しています。

【濱崎寿賀子さん】
「平和を願って作品を作らせていただいているんですってことが、拍手をもって迎えてくださることに私が胸がふるえまして、皆さん願っていることは一つなんだと思ったんですね。今後もこの古い箔を使って皆さんにお伝えできればなと思っています」

広島から世界へ。きょうも箔と筆を手に平和への想いをのせます。

直近のニュース

全力応援!カープファームチャンネル

TSSアーカイブプロジェクト

地域安全情報 広島県警察公式Facebook