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キャンピングカーで地域の魅力をつなぐ「三原車内寝泊計画」とは…広島・三原市

7/14(木)  16:00 掲載

三原市で観光客を呼び込もうとユニークな戦略が進められています。
鍵となるのは、キャンピングカーです。

瀬戸内海の島々と三原市をフェリーや高速船で繋ぐ三原港。その敷地の一角にキャンピングカーがひと際、目立つように置かれています。この車が三原市の新たな観光戦略のカギを握っています。

【カーステイ営業責任者・野瀬勇一郎さん】
「三原市でこの車内寝泊計画。キャンピングカーを軸にして、観光誘致をはかっていきましょうと。三原市がキャンピングカーで来やすい街にするそういうことをきっちりと数年かけて定着させていきたい」

三原市を『日本で最もキャンピングカーにやさしい街』と銘打ち観光客を呼び込もうというプロジェクトが動き出しています。この計画を進めているのが、三原市で体験型観光を販売するKOTOYAと横浜市のカーステイです。

【KOTOYA・泉太貴社長】
「会社がコト体験っていうのを開発、販売する会社だったんです。そのコト体験っていうのが、三原周辺に色々点在しているけども、つながるきっかけが無かったので。点と点をつなげるキャンピングカーがあれば、もっともっといろんな体験に使ってもらえるっていう可能性がある。今、港で貸し出ししているけど、何となく「キャンピングカーよく見かけるね」っていう風に声かけてくれる方が増えてきた。ちょっと変わってきたなっていうところは肌で感じます」

しかし、なぜ三原で車中泊だったのでしょうか?

【カーステイ・野瀬さん】
「三原は空港があり、新幹線の駅があり、こちら港がこういう風にあって。フェリーがあったりとか、高速船が使える。非常に交通インフラが整っている。その場所をベースにキャンピングカーで回っていく。例えば、瀬戸内の海であったり、空港側の山側とか。ああいった宿がない場所でもキャンピングカーで楽しめる場所が非常にあるということで、このエリア、ものすごいポテンシャルがある」

プロジェクトが本格的にスタートしたのは去年10月。三原市周辺で車中泊のモニターツアーも行われました。参加者はどのように受け止めたのでしょうか?

【体験会に参加した中村克幸さん】
「海に囲まれて自然の中で色々そういったのを見て回ったりとか、鮮魚店さんが海鮮バーベキューみたいなものを用意してもらったものですから、ソロストーブで海鮮焼いて食べたり、自分にとっては有意義な体験をさせてもらった」

【体験会に参加した中荒井李華さん】
「もともと一人旅が好きだったのですが、観光地が山の中にあったりすると近くにホテルがなかったりとか、そういうのが全部解消される点では結構いいなって」

すなみ海浜公園は三原市で人気の海水浴スポット。今年度中に車中泊スポットを設置するべく、準備を進めています。

【カーステイ野瀬さん・三原市すなみ海浜公園広報磯根真夏さん】
「ああやって車が停まってることを考えると、やはりあそこが一番でしょう」
「フェリーも通りますし…。」
「単に海を楽しむというよりは船が行き来きしていることも感じられれる」

有料の車中泊スペースは駐車場の中でも特に景色のよい場所に!さらに、あると嬉しい設備も検討されています。

【三原市すなみ海浜公園・磯根さん】
「電源を用意したりとか、海浜公園には24時間、お手洗いがありますので。その横のシャワールームを通常は海水浴シーズンしか使えないんですけど、温水を使えるようにして、有料の場所として使っていけるようになったらいい。すなみ海浜公園に車中泊スペースを目的として来ていただける。そこから素敵なロケーションで景色を見ながら癒されてもらって。それをたくさんの人に発信していただければ」

一方、こちらの車中泊スペースがあるのは…ホテルの駐車場の一角です。ホテルにとってどんなメリットがあるのでしょうか?

【ホテルエリアワン広島ウイング・名倉みお支配人】
「ペットをお連れのお客様から、お車でエンジンをかけていたいとか、あとは車の中で一緒に眠りたいっていうお問い合わせいただくことが多くて。で、その時に私たちもその事情を伺いしてお断りしたり、OKしたりとしているんですが、車中泊を提供しているということになれば、ある程度泊まられる方も、提供する側も気兼ねなく、気持ちよくご利用頂けるのではないか」

フロントでチェックインして車中泊代を支払うと、ホテルのロビーやドリンクなどのサービスが利用できます。
また、別に料金を支払えば、館内の温泉やレストランも利用でき、宿泊施設にとってはこうした売上も期待することの一つです。こうした有料の車中泊スペースは去年まで三原市にはありませんでしたが、現在6か所にまで増え、今後もさらに増える見込みです。
このプロジェクトに携わっているのは、民間企業だけではなく三原市も一緒にキャンピングカー観光の可能性を探っています。

【三原市経営企画部・植村正宏部長】
「三原駅周辺にはホテルが沢山ございますが、一歩離れたところには宿泊施設が少ないといった課題がある。今回の車内寝泊計画はそういった課題を解決できる。大きなその手段といった形で今回一緒に取り組んでいるところです」

さらに、車中泊ができる車のレンタルスポットも三原市周辺で拡充しています。ネッツトヨタ広島のグループ会社・ウェルビー広島は軽キャンピングカーを三原市で貸し出しています。

【カーステイ野瀬さん・ウェルビー広島営業部吉弘直文部長】
「今これ、ちなみにおいくらでのシェアリングでしたっけ?」
「これは7300円」
「ものすごいリーズナブルでサイズもちょうどいいですもんね」

三原市だけのレンタルにとどまらず、キャンプ人気を受け、県内の別の場所でも借りられるように検討しています。

【ウェルビー・吉弘部長】
「基本的には3台登録しようかと思っているので、準備を進めている段階です」

現在は、三原市周辺で展開している車内寝泊計画。さらに先を見据えて、広島県とも協議を進めています。

【KOTOYA・泉社長】
「去年初めて、カーステイさんから声かけて頂いて。最初はもうキャンピングカーっていう言葉がちょっと距離が遠すぎて知らなかったんです。どういう魅力があるのかが。地域のたくさんの魅力をつなげていく、キャンピングカーの活用っていうのは、すごく面白いし。三原市にもすごい可能性がある、これ広島県全域の可能性もあるなと思っていて。県と今日話した中でも、興味を持っていただき安心を頂いたので。一生懸命広げていきたい」

【カーステイ・野瀬さん】
「今回やっさ祭りに合わせて車中泊のイベントも行う予定ですが、多くの方々に三原で泊まってもらう。それもキャンピングカーで泊まってもらうこと、また新しい三原で体験できるものを付け加えた状態で三原がいいよねっていう風に思ってもらいながらまた2回、3回と来てもらう。そんなきっかけ作りをしたい」

去年10月にスタートした三原・車内寝泊計画。キャンピングカーで三原を巡る新しい観光のスタイルとして定着するのか、取り組みはこれからも続きます。

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