広島ニュースTSS

とろとろ食感「ご当地プリン」誕生 コロナ禍、和食店が起死回生の逸品 広島・三次市

6/23(木)  17:55 掲載

広島のがんばる人を応援するコーナー。コロナ過に苦しんだある飲食店が模索する中で見えた光は「原点回帰」でした。オリジナルにアイデアのエッセンス。同じ境遇の仲間が集まって起死回生の逸品が誕生したようです。

【美味彩々らんや・国広直之社長】
「いろどり会席膳でございます。三次産のお米と筍で炊いた、今が旬の釜飯と松花堂が味わえます。お客様が8〜9割女性なので少しずつ味わえるよねというので喜んでいただけます」

広島県北部、三次の食材をふんだんに使った会席料理が楽しめる「美味彩々」。
オープンから今年で17年。女性客に人気の和食のお店です。

【美味彩々らんや・国広直之社長】
「ご家族でいらしても、グループでいらしても、団らんのひと時を味わえるように団らんの『らん』をとって『らんや』と名付けました」

調理の専門学校を卒業後、複数のホテルで経験を積み郷里の三次でお店をオープンした国広社長。コロナ禍がお店にもたらした影響は想像を遥かに超えるものだったと言います。

【美味彩々らんや・国広直之社長】
「もう大大大打撃で…。ここ最近お昼はやや復活しつつあるんですけれど、やはり夜はどうしても団体のお客様が非常に多かったものですから、そういったお食事会というのは、もうほとんど無い状況ですからね。ただ、ずっと下を向いていても何もはじまらないので…」

自慢の料理を提供したくてもそれが叶わない…地元に根付く飲食店として、できる事をと模索する日々が続く中で、始めた事がありました。

【美味彩々らんや・国広直之社長】
「本格的な仕出し料理をお届けしようというところで慶事・法事等に対応できるような仕出し料理をはじめました」

店で客を待つのではなく、自ら出向くカタチの「お届け料理」への挑戦。売り上げの回復につながるはず…でしたが…。

【美味彩々らんや・国広直之社長】
「それがね、ならないんですよ…やってもやっても、なかなかコロナ前のように売上げはいかないので、さあどうしようと悩んでおりました」

宅配の料理だけでは先の見えない状況を乗り越えていけない…。大切な店を守るための模索が続く中、この日、国広社長は、厨房であるメニューに取り組んでいました。たくさんの卵を使い、生クリームを火にかけて…一体、何ができあがるのでしょうか。

【美味彩々らんや・国広直之社長】
「生クリームたっぷりのとろとろ食感のプリンです。コクが、すごく深まるのと、もう一つは低温調理で仕上げるので、口どけ感がすごくいいプリンになりますね」

国広社長がこだわった とろとろ食感のプリンです。


【美味彩々らんや・国広直之社長】
「去年11月に新事業としてスイーツブランド『プリン工房吉宝堂』を立ち上げたんです」

次のチャレンジは店で提供するデザートとして好評だったプリンを商品化して販売する新事業です。そのキッカケとなった出来事がありました。

【美味彩々らんや・国広直之社長】
「休業要請が続いたり繰り返す中でプリンの在庫を抱えていて廃棄することも多かったんですね。そんな時に近くのスーパーさんに、このプリンを置いていただけないだろうかという問い合わせをさせていただいたら快く売ってやろうという話をいただきまして、それがなんと月間1000個売れてしまったんですね。店の営業は、ままならない状態だったのでもう一か八かでプリンを売ってやろうという思いでした」

この味を求めてくれる人は、もっとたくさんいるのでは!自慢のプリンで勝負する事を決めた国広社長はオリジナルのプレーン以外にもショコラや抹茶、ほうじ茶、マンゴーなど様々なフレーバーを開発し、イベントやウェブショップでの販売を始めました。

【美味彩々らんや・国広直之社長】
「こちらは美和桜酒造さんとコラボした純米吟醸酒ぷりんでございます。
で、こちらは広島三次ワイナリーさんとコラボした霧里ワインぷりん赤と白です」

地元三次で作られる「ワイン」と「日本酒」。これらは元々「らんや」の夜の営業で提供しているアルコールメニューです。

【美味彩々らんや・国広直之社長】
「こういう時代になってしまってお互い大変な思いをされている中で、コラボ商品として売り出せたらなと思いました」

地元でがんばる仲間と共に、この苦境を乗り越えていく。そんな思いで誕生した三次ならではのご当地プリン。その反響は上々のようです。

【広島三次ワイナリー・代表取締役 山縣 隆さん】
「やはり二層に分かれた形が珍しいのと、色もとても綺麗なので、とてもお客様からの反響はいいですよ。味わいもですね、ワインの風味と言いますか香りもすごく良くて、プリン自体もまろやかで滑らかになっていますから、とてもハーモニーがいいと思います。期待通りの味で、自信を持って提供しています。当社におきましてもコロナに遭ってからは苦しい二年間ではありましたけれど、当社のワインを使ったプリンを発売してくれたので、この商品がずっと消費者に定着するように我々もしっかり販売していきたいなと思っています」

【美味彩々らんや・国広直之社長】
「今まではお客様を迎えるだけの感じでしたけど、自分が動いていくという形に変わったので、休み返上で仕事をずっとしていますけど、全然辛くは無いです。まだまだ地元をはじめ広島県でも、なかなか認知はしていただけていないので、どんどん広めていけるといいなと思っています。仕出しにしてもプリンにしても柱をどんどん太くしていってコロナ前…いやコロナ前以上に色んな業績が伸ばせていけるといいなと思っています

直近のニュース

全力応援!カープファームチャンネル

TSSアーカイブプロジェクト

地域安全情報 広島県警察公式Facebook