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砲丸投げで健常者と同じ”夢舞台”へ 特別支援学校生の挑戦 広島・庄原市

1/12(水)  18:45 掲載

特別支援学校に通いながら、陸上競技にひたむきに取り組む高校生の話題です。目標は健常者と同じインターハイ出場…。今年にかける思いに迫りました。

「1…2…3…」

庄原市にある特別支援学校の体育館…。

先生と2人で練習に励んでいるのは、知的障害のある住田英樹選手・17歳です。
しかし、よく見ると…トレーニング道具はどれも専用のものではありません。

【庄原特別支援学校・松山直輝教諭】
「本来はバドミントンとかの支柱で組み合わせて自作した」

中学校時代に陸上を始め、砲丸投げで健常者と同じ大会に出場してきた住田選手…。本番になると、知的障害の二次的な特徴である”極度の緊張”などで実力を発揮できず、自信を喪失することが多くありましたが、高校2年生だった去年9月、県の新人大会で記録した「6位入賞」という成績で、大きな自信をつけました。

【庄原特別支援学校・松山直輝教諭】
Q陸上部は1人?
「1人ですね。彼のためにつくった感じ。特別支援学校は部活動が盛んではない。彼のように上を目指すのは異例。全然最初勝てるレベルではなかったが成長してくれて…」

そして二人三脚で挑む今年の目標…。それが…。

【庄原特別支援学校高等部2年・住田英樹選手(17)】
「インターハイにでるのを目標にして頑張っています」

実は、松山先生もかつて、インターハイ出場経験があり、「あの舞台」を踏むことで将来への希望にしてほしいと全力でサポートしてきました。

この日もフォームを撮影し、細かくアドバイス…。

「回った方向はこっちだけど手はこっちみたいな…だからズレが起きる」

そして目指すは、「あと2m」の記録更新。そのために欠かせないのがウエイトトレーニングです。しかし…。

【庄原特別支援学校・松山直輝教諭】
「普通の学校にはあるがそれがない状態で…道具で負けるのは嫌なので」

当初は競技用の砲丸さえもなく、ここまで工夫しながら行ってきたトレーニング。そこで、少しでも良い練習環境にしたいと、住田選手の家族の発案で先週から始めたのが「クラウドファンディング」です。

【庄原特別支援学校・松山直輝教諭】
「普通にバーベルとかを誰かに買ってもらうだと地域の人が誰も認知しないまま彼が競技活動をすることになるのでそれよりは地域の人に幅広く知ってもらう。そういう着眼点で始めました」

インターハイに出場し、その先は、パラリンピック出場も夢見る住田選手…。今回の支援募集は卒業後のトレーニング環境にも繋げる挑戦なのです。

【庄原特別支援学校高等部2年・住田英樹選手(17)】
「一個一個の大会を悔いのないような一年にしていきたい」

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