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JR「芸備線」廃線の危機【後編】いま、重大な分岐点に

6/9(水)  19:06 掲載

※前編より

【JR西日本・長谷川一明社長】
「これまで内部補助によって成立してきたローカル線の維持が非常に難しくなった、関係自治体と一緒になって持続可能な地域交通を実現できるように取り組んでいきたい」

会見で具体的な路線名は明らかにしていませんが、かなりの線区で廃線となる可能性が指摘されています。

【備後落合駅周辺の人は】
「備後落合もダメかという気がするのは、せんでもありません。ここまで昔からあった芸備線ですからねなくなるのはちょっと嫌ですよね」
「ほとんどワンマン、お客さんもほとんどいない。自分らばっかりで存続存続ばかり言うのも難しいんじゃないかと思う」

先月、芸備線の存続に向けて沿線の三次市、広島市など4つの市で作る協議会がJR西日本の広島支社長とオンラインで会談しました。
路線の存続に向け、駅舎の活用や特別車両による貸し切り列車の運行など、沿線施設などと関連づけた利用促進策を策定したいとして要請書を渡しました。
それに対し、JR西日本広島支社の藏原支社長は・・・。

【JR西日本広島支社・藏原潮支社長】
「芸備線というのはなかなか本当に、一つの線区というよりエリアごとなり色々な形でとらえていけない線路と思っております。草案だけでなく、具体案、各論に落とし込んで少しでも早く実行していければなと思っております」

JR西日本の発言についてどう感じたのか。芸備線対策協議会の会長で三次市の福岡市長に聞きました。

【芸備線対策協議会会長・三次市福岡誠志市長】
「危機感というのは芽生えています。収益に直結して生活に結びつくような利活用ていうのは見込めないかもしれないけど、その中でも存続させて行ける糸口というか手段はあれば、我々とそれを可能な限りやっていくということに尽きるんじゃないかなと思います」

そして6月8日・・・・・・。
JR西日本は会見を開き、利用が低迷する庄原市と岡山県の新見市の区間について沿線の自治体と今後の運行の在り方などを協議したい考えを明らかにしました。
しかし報道陣からは、区間の廃止を視野に入れたものではないかと質問が相次ぎました。

【JR西日本広島支社・藏原潮支社長】
Q庄原と新見間で廃線も選択肢に含めて検討するのか?
「あの特段そういったことは先ほど以来、申し上げてございません」
Q:廃線は視野に選択肢に入っているのか、いないのか?
「現時点で決まったものはございません」

会見では「現時点」という言葉を加えたJR西日本。芸備線の今後が不安視されます。

【備後落合駅を見守り続ける元国鉄マン・永橋則夫さん】
「私の考えとして、この駅を中心として三方方向の線路も、おそらく、途中まででなくなると思います。そして代行バスにね、そういう風にもっていくんじゃなかろうかと。特にコロナでね、これだけJR西日本が大赤字をね、抱えてきたときに、そこが大きなね、分岐点だと思います」

戦前、戦後、そしてきょうも走る芸備線。そのローカル線の行く末は…。今、重大な分岐点に差し掛かっていることは間違いありません。

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