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ワクチン接種が最も早く進む神石高原町 小さな診療所とNPOが大奮闘 広島県

6/8(火)  17:46 掲載

新型コロナウイルスワクチンの接種が県内でもっとも早く進む神石高原町。町内の山間部にある診療所で進むスピーディーな接種の理由を取材しました。

過疎高齢化が進む神石高原町の中山間地にある「町立神石へき地診療所」。

「チクッとしますよ、はいおわりました」

小さな診療所ながら1日に接種する人数は多い日で250人以上。町内のワクチン接種の中核を担い高いワクチン接種率に大きく貢献しています。

【接種した人は】
「自分は喘息を持っているのでコロナになったら危ないかなと思って早めに打ちました」
「本当に嬉しいです。福山の方とかから羨ましがられます」
「人口の減少と共に地元の病院もどんどんなくなっていく中で、地元の病院を維持していただけるおかげで今日のようなワクチン接種も受けることができたので大変助かってます」

この「へき地診療所」は神石高原町の北部に唯一ある診療所です。
この場所でワクチン接種ができなければ、住民は車で30分ほどかかる別の医療機関まで行かなくてはいけません。
20年以上にわたりこの地で住民の健康を守り続けてきた院長の鈴木強医師です。町内での感染拡大を防ごうと去年からいち早く準備を進めてきました。

診療所の一室に設置されているのはワクチンをマイナス80度で保管する超低温冷凍庫。
多くの人に早くワクチンを届けるため鈴木医師が半年前に自ら購入したものです。
通常の設備ではワクチンの保管は最大で14日間が限度ですが、この冷凍庫があることで、より多くのワクチンの保管が可能となり、ワクチン輸送の負担が減ることで効率的な接種に繋がっています。

【町立神石へき地診療所・鈴木強 院長】
「うちなんかにワクチンが来るのは相当遅れると思ったから、冷凍庫があれば早くくださるだろうし。「必要な時に出して溶かしてだから職員も非常にありがたがってます」

鈴木医師とともに診療所のワクチン接種体制を支えているのが町内のNPO法人「ピースウィンズ・ジャパン」です。
被災地への医療支援や動物保護事業など社会的な活動を行ってきた団体で、地域の医療を1人で担う鈴木医師を支えるため週に4日、診療所に医師を派遣しています。
このサポートのおかげで、診療所が休診する時間帯や休日であってもワクチン接種を進めることができます。

【ピースウィンズ・ジャパン・稲葉基高医師】2
「少ない人数ですけど僕たちが応援すればたくさんの人に打てる。1日も早く打てるようにと思って頑張ってやっています」

【町立神石へき地診療所・鈴木強 院長】
「予約とかうちじゃなくて役場が全面的に引き受けてくださってるからできるんだし。私が皆さん全員を注射してるわけではなく、ピースウィンズジャパンさんの医師が3分の2はしてますから、うまくシステムが回ってるということです」

医療機関だけでなく行政や地元の団体が連携を取ることで実現しているスピーディーなワクチン接種。神石高原町ではすでに8月末までに16歳以上の町民への接種が終了する見込みとなっています。

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