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「先が見えない…」卸売業者から悲痛な声 コロナに翻弄された1年

1/13(水)  19:51 掲載

国内で初のコロナ感染者が確認されて、まもなく1年です。コロナは体への影響だけでなく経済活動を行う企業へも深刻な打撃を与えています。

【まさいち・江口彰一社長】
「今が一番大変な時なんで何かをして乗り切らないといけない。出来ることは何でもしようと思ってますけども・・・」

広島市南区にある創業25年の青果店。カット野菜を飲食店や病院、介護施設に販売しています。コロナ禍で昨年の売り上げは前の年に比べ30%減少しました。

【まさいち・江口彰一社長】
「10月くらいは持ち直して80%ちょっとくらいは上がったが、11月後半くらいからコロナが増えだして、どどっと落ちて、11月、12月、今の状態で30%くらいは(売り上げが)落ちてますね。休業要請は結構痛かったですね」

県から飲食店に対する営業時間短縮の要請が出たあとも、作業コストに変わりはなく売り上げだけが下がっていきます。

【まさいち・江口彰一社長】
「荷物自体が減ってるだけでお客様の件数が減ってるわけではないですから、時短の中での営業なので(お客様が)使われる量が少なくなっている。その中で物流のコストも変わっているわけではないですし。(売り上げの)カロリーだけが落ちています」

この危機を乗り切ろうと会社は新商品の開発に乗り出しました。

【まさいち・江口彰一社長】
「これがミールキットです。大きい方が施設とか病院用の業務用のミールキットです。小さい方が一般向けです」

病院や介護施設、飲食店向けに開発したスチーム野菜。茹でるのではなく、スチームで調理するため野菜の旨味を損なうことなく調理スタッフの手間が節約できるアイディア商品です。

しかし…この新商品もコロナの大きな壁にぶつかります。

【まさいち・江口彰一社長】
「営業がかけられない状態。施設とかそういう向けに作りましたので、そういうところの営業というのはなかなか難しい状況が、ずっと続いてますから、なかなか販路が広がっていかないという状況で止まっています」

病院や施設は感染を警戒して外部者が営業に訪れることを断るケースが多いのです。さらに一般消費者用に作ったスチーム野菜のミールキットも新規参入の高い壁に阻まれます。

【まさいち・江口彰一社長】
「今、既存で使われている業者さんがいっぱい入っているわけじゃないですか。一般の小売さんの業者のところも。そこに割って入るというのはなかなか難しいものがある。1年、2年を見据えて戦略的に考えてやっていくのであれば、それはある程度、(売り上げが)乗ってくると思うがここですぐ売り上げにつながるかというとそれはなかなか難しい部分があります」

コロナに翻弄された1年。経営者の悲痛な声が聞こえてきます。

【まさいち・江口彰一社長】
「従業員もいますし、従業員の生活もありますから、ここで負けるわけにはいきませんので、何とか乗り切ろうと頑張ってます。卸し事業で頑張ってきている会社はたくさんある。
そこに何か助成金のようなものを出していただけるとか、補助金のようなものを出していただけるとかそういうのがあればいくらかは潤うのではないかと思いますけど・・。

先が見えないですから、先が見えればある程度、頑張れるんですけど、どこまで向いて頑張っていけばいいのかというのが分からない状態ですから」

企業を取り巻く厳しい現状。先が見えないながらも努力を重ねる日々が続きます。

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