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どうなる”地産地消” 給食調理場の再編に不安の声 広島・三次市

10/5(月)  19:40 掲載

特集は学校給食調理場の統合問題です。三次市で給食調理場の再編へ向けた動きが進む中、給食の「地産地消」を求める地元住民から不安の声があがっています。

三次市の川地小学校。子どもたちが大好きな給食の時間です。コロナ禍でわいわい楽しく…とはいかないもののどの子も満足です。この日のメニューは、春雨サラダに麻婆豆腐お代わりするほど好評で、残食なしです。

【川地小の児童は】
「全部食べてます」(Q何で全部食べられるの?)「おいしいから」「いつも新鮮だから。おいしいし、すごくうれしい」

野菜がおいしい理由。食材の多くは地元農家のグループが作ったもので朝採れたてを調理場へ届けてくれているんです。子どもたちに食育を、と利益度外視で、手間暇かけて生産しています。その一人、三野さん。

【地元農家・三野文子さん】
「学校に出しているわけだから農薬とか使わんようにして出しているもんだから。味も違います。より安心してよりおいしいものが食べれるんじゃないかな。それを子供たちは大きくなっても覚えていると思うし、覚えていてほしいし」

子どもたちから、感謝の手紙が届けられるなど交流が生まれ、開始から7年経った今、明るい街づくりへ欠かせない取り組みになっています。

【地元農家・長岡慎也さん】
「これはだれだれさんちのじゃっていう、子供とのコミュニケーションって一番大事だと思うんですよね。そういうのがやっぱり地域のつながり、防犯とかいろんな面につながってくると思うんで、こういうことはやっぱり大事にしていきたいなと思ってます」

しかし、今、その地産地消の取り組みが揺らいでいます。三次市には、現在、川地小のような給食調理場が2カ所、そして共同調理場が10か所あります。そのうち、旧三次市の6つの調理場を再編し、1箇所に集約しようという基本方針が打ち出されたのです。

それぞれ老朽化が進む中、改修や運営の経費面からも施設の集中化が妥当というのが理由でした。

【三次市教育委員会・甲斐和彦教育次長】
「将来的な運営や建設のことを考え、総合的に判断して1か所で建設したいと考えています」

こうした動きに地産地消を進めてきた農家は動揺しています。

【地元農家・長岡陽子さん】
「地元の子どもたちに地元の野菜を食べてもらいたいので、調理場を残してもらいたいですね」

更に、災害を理由に挙げる人も。自然災害が増える中、避難所になっている小学校の調理場の必要性を訴えます。

【地元農家・三野文子さん】
「給食場があればもっと食事の面でも、災害時には皆さん安心して避難が長期に渡ってもできるんじゃないかな」

8月には存続を求めて自治会やPTA・農家など5団体が市長へ陳情書を手渡しています。1カ月半で集まった署名は、地区の人口を超える1968人分にのぼります。

【三次市・福岡誠志市長】
「現場の皆さんの声や有識者の皆さんの声やいろんな皆さんの思いをしっかり聞かせていただいて、今後、学校給食のあり方や方向性を決めていきたい」

限れらた予算の中、住民の想いをどうくみ取るか、給食調理場の整備計画は12月議会で審議される予定です。

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