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西日本豪雨から2年 水没した街は今

06/30(火)  19:10 掲載

西日本豪雨災害からまもなく2年を迎えます。被災地では今も元通りの日常を取り戻すため懸命の復旧作業が続けられていますが、被災者は「風化」という新たな不安との戦いも強いられています。

おととし7月、沼田川が氾濫し街一帯に茶色い濁流が押し寄せた三原市本郷町…。道路上の車は行き場を失い、家屋や田畑の多くが浸水しました。
【加藤アナ】
「災害からまもなく2年が経つ三原市本郷町です。1年前も同じ場所にきたのですが田んぼは未だに荒れ果てたままですね、草も生い茂っています。アスファルトが埋まっている部分も未だに埋まっているんでしょうね、この部分だけ草が生えていません」
川の氾濫によって剥がれた道路のアスファルトが流入し、行政による復旧工事を待っていた平田さんの田んぼ…。災害から2年が経った今も未だに工事は手つかずの状況が続いていました。
【田んぼの所有者・平田俊明さん】
「いつやってもらえるんかなと思っていたんですけど、まだ現在でもいつ着工して田植えができる状態にしてもらえるかはよくわからない」「35年40年百姓していましたのでやはりどうしても田植え、コメ作りをしたいという意識は持っていますので、年々年を取ってきますのでそういう状況になってくると無理もきかなくなるので、早く復旧してもらってできるだけ早く田植えができるようになればいいなと思っている」
TSSが三原市に取材をすると、被災した農地や農業施設が市内626箇所にのぼる上、業者の数が限られていることなどからなかなか工事が進んでいないといい、来年度中にはすべてを完成させたいとしています。
あの日から2年が経ち、被災地に入り混じる様々な心境…。
当時、浸水によって大部分の機能を失った本郷中央病院。去年4月に外来を再開させた後、2年目にかけては元々3つあった病棟のうち2つを再開させました。そして2年を前に…。
【本郷中央病院・谷本康信院長】
Qこれですか「これがこの6月頃に貼って…」
再開へのあゆみ…。
【本郷中央病院・谷本康信院長】
「こことかね、ちょうど、2日後でも水がずっと引かずに…。こういう風にみんながれきを撤去してね…うちの職員がみんな頑張って消毒とかやってくれて…。工事の状況とかも撮って」
貼りだされた17枚の写真には水が引いた後、ロビーのイスが無残に積み重なった様子や職員の手で懸命に復旧作業を続けた道のりが写されていました。
【本郷中央病院・谷本康信院長】
「なかなかこの状況では(再開は)難しいなというところまでダメージがあったが、いま再開してよかったかなと思いますね、近所にも喜ばれるし患者さんや家族の人も喜んでくれているので頑張ってよかったなと。いま2年経って少しずつそういうのを思っている」
しかし、院長は今、ある危機感も抱いています。
【本郷中央病院・谷本康信院長】
「2年近くなると災害について忘れられてきているような風潮があるので」
心の中で感じ始めた災害の風化…。
【本郷中央病院・谷本康信院長】
「まだ復旧はまだ道半ば。あと1つがいつ再開できるかわからない。一番大きいのは人だと思う。そういう人を確保できるかがキーポイントになる」
復旧は道半ば…。被災地の戦いは続いています。

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