情熱PRESS

走る!蹴る!笑う!~アンプティサッカー・アフィーレ広島の1年~

事故や病気などで手や足を失った選手が、杖を使ってプレーする新しい障害者スポーツ、『アンプティサッカー』。昨年5月、中四国地方初となるクラブチーム「アフィーレ広島」が誕生した。チーム設立から1年の歩みのなかで垣間見た、選手たちの心の成長。切断という障害を乗り越え、踏み出したそれぞれの「人生の一歩」に密着した。

黒田清隆(くろだ・きよたか)さんは、誰よりも 『アンプティサッカー』を心待ちにしていた1人。 不慮の事故で右腕を失った彼は、周囲の好奇の目に 苦しめられてきた。そんな彼にとって義手を外して 堂々とプレーするアンプティサッカーは、憧れのスポーツであり、夢の場所だった・・。

チームのムードメーカーと言われるほど、練習で明るい表情を見せる奈良原嘉(ならはら・よしみ) さんは、チームで唯一切断者ではない。交通事故で右足に重い麻痺の障害を抱えている彼を、ずっと悩ませているのは「うつ病」という心の病だった。

母親の背中に隠れながらチームにやってきたのは、 鈴木大岳(すずき・だいがく)くん。数万人に1人と いう先天性の病気で、生まれつき右足がない彼は、自分の意見や感情を表に出さない引っ込み思案な少年だった。
そんな彼の姿に、立ち上がったチームの仲間たちの熱いおせっかいと両親の熱い思いに、大岳くんはほんの少し自分の殻を破り、小さな「人生の第一歩」を踏み出す・・。

この作品は、広島に新しくできた障害者サッカーチームの1年の歩みであり、そこに集まる人々が、それぞれ直面している自分の問題に、真正面から向かい合った1年の記録でもある。彼らが踏み出した、新たな人生の「第一歩」とは・・・