子育てアドバイス

自転車の事故は みんなで防ごう!

 もうすぐ春休み、子どもたちが一人で行動する時間が増え、自転車に乗る機会も増えてきます。自転車事故の発生状況と事故防止のポイントを、広島県警察本部 交通企画課 管理官の渡邉正慶さんに聞きました。
※以下の資料は、平成26年の広島県内での小・中・高生の自転車事故を分析しています
学年が上がるにつれて事故が増加
 自転車事故は小学生の自転車事故発生状況(表1)を見ると、低学年よりも高学年に多く、小学生よりも中学生、中学生よりも高校生で増えています。
 その原因として、学年が上がるにつれて自転車に乗る機会や行動範囲が広がり、中・高校生になると通学で自転車を利用するようになることが考えられます。
信号機のない交差点での出合頭事故が多数
 自転車事故は自転車×車の形態が圧倒的に多く、その中でも信号機のない交差点での出合頭事故が約半数を占めています。小学4~6年生でも、自転車事故72件のうち信号機のない交差点での出合頭事故が37件発生し、5割以上を占めています。次に多いのが、単路での車との出合頭事故(駐車場やビルの下から道路に出てきた車とぶつかるなど)が13件。信号機のある交差点での右・左折時にも6件発生しています。小学1~3年生にはない特徴として、交差点での自転車×自転車による事故が2件発生しています。
 信号など決められた交通ルールをきちんと守ることや、交差点を通行する場合には一時停止するなど、左右の安全をしっかり確認することが必要です。
事故防止のポイント
・信号機のない交差点での出合頭
 一時停止の標識のあるところでは必ず一時停止し、左右の安全を確認しなければなりません。交通量が少なくても安全を十分に確認し、速度を落として走行します。狭い道路から広い道路に出るときは特に危険です。必ず一時停止して、安全を確認しましょう。
・右左折時
 信号が青色でも、右折や左折する車のドライバーが自転車に気付いていないかもしれません。いったん停止して、車が完全に止まってから横断します。特に大型車の左折は運転者から見えにくいので、大型車の左側に並んで止まると巻き込まれる恐れがあり、大変危険です。運転者とアイコンタクトを取るなど、自転車の存在に気付いているかを確認して通行しましょう。
・単路
 駐車場などへ出入りする自動車に十分注意しましょう。
・自転車同士
 見通しの悪い道路や交差点を通行するときは、左右の安全をしっかり確認しましょう。通学路など普段から通り慣れている道こそ、油断は禁物です。歩道で自転車同士が行き違う時には、速度を落としながら安全な間隔を保ちましょう。歩行者に注意して、対向する自転車を右に見ながらよけるように走行しましょう。
自転車も車両、安全利用五則を守って
 自転車も自動車と同じ車両です。自転車側が加害者になることもあり、歩行者のケガの程度によっては9500万円の賠償を命じられたケースもあります。「自転車安全利用五則」を守り、幼児や高齢者、体の不自由な人がいるときにはいったん止まるか十分に速度を落として走行します。安全(点検・整備)と安心(付帯保険)の証である「TSマーク」を貼った自転車だと安心です。詳しくは自転車安全整備店へ相談を。
 子どもたちに伝えたいのは、「事故に遭うことは悪いことではない」ということです。事故に遭ったら近くにいる大人に伝え、保護者、学校の先生、警察に知らせてもらいましょう。中には「悪いことをしてしまった!」とその場から立ち去ってしまう子どももいます。帰宅後、保護者がケガに気付いて病院に行き警察に届け出をしても、相手を見つけ出すのが難しくなります。事故に遭った時にはすぐに届け出をするように、保護者からも十分に説明してあげてください。
広島県警察本部 交通企画課
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