子育てアドバイス

Vol.3 反抗期の子ども、どう受け止めたらいいの?

答えてくれたのは、教育コンサルタントで現役看護師の振本恵子さん
小学校高学年ごろから、子どもたちの体は大人へと変化していきます。子どもたちは急激な変化に戸惑い、心は大きく揺れ動いています。不安から生まれる反抗的な態度に、大人も不安が大きいのではないでしょうか。反抗期を迎えた子どもの受け止め方について、教育コンサルタントで現役看護師の振本恵子さんに聞きました。
■反抗期は心と体のアンバランスから起こる成長の証
反抗期といえば、まずは2歳前後に起こる「第一反抗期」。なんでも「イヤイヤ!」と主張する“魔の2歳児”といわれる時期です。そして、小学校高学年から起こるのが「第二反抗期」。この年代は、男の子では声変わりや精通が始まり、女の子では初潮や乳房発育が現れる「第二次性徴」の時期にあたります。男の子は9歳から15歳、女の子は7、8~12、13歳と少し早いといわれています。
 体の急激な変化にともなって、子どもたちの心は大きく揺れ動き、自分のことながらコントロールできずに戸惑っています。不安やもやもやした気持ちを、反抗的な態度や言葉を通して周囲の人にぶつけます。反抗期は女性・男性ホルモンの乱れによってとって起こるごく正常なことで、自立に向けての過程の一つです。
 反抗は身近な甘えられる人に、多くの場合が母親に向けられます。「私に甘えているんだな。頼っているんだな」ととらえると、お母さんの気持ちも少し楽になるのではないでしょうか。
■反抗期は自立に向けての重要なステップ
反抗期は自己一致ができ、自立ができたことで終わります。自己一致とは、理想の自分と現実の自分が一致していることを客観的に見られる状態で、自立とは自己受容、いいことも悪いことも「それが自分」として受け入れられることです。発達心理学で自我同一性(アイデンティティ)と表現します。そうすると心が安定し、反抗的な態度も次第に落ち着いてきます。自立の過程では、いかに自分を客観的に見ることができるか、「私は私でいいんだ」と思えるかがポイントになります。反抗期にたくさんの出会いや経験を経て、目標とする人や反面教師などに出会い、自分の在り方の基準が磨かれていきます。
 学童期は「自己実現の欲求」が確立される時期でありながら、発達心理学でみると劣等感が強く自己肯定感が少ないと分析されています。子どもの今の姿を、できるだけ肯定的に見守ってあげましょう。肯定とは子どもの存在自体を認めること、一人の人間として対等に対応すること。無条件に甘やかすというのとは違います。
 反抗期は、親御さんも間違いなく通ってきた道。それにもかかわらず、子どもの反抗期を受け入れるのが難しいのは、一生懸命に考えているからこそです。子どもは自分の分身、第二者であり、客観的に見ることがとても難しい存在だからです。できる限り子どもの自立の力を信じ、一人の人間として対応することに努めましょう。
 反抗期がない子どももいます。親も子どもも自立ができている親子関係では、反抗が見られません。
■「何かあったら聞かせて」「いいね」「また教えて」
反抗期は、親子の関係性を見直す機会です。親の存在を煩わしく思ったり批判したりすることがあっても、まだまだ親なしでは生きていけない年代。困っている時にはすぐに力になれる存在でありたいものです。そんな反抗期の子どもへの接し方のポイントをいくつか紹介します。
(1) 「何かあったら聞かせてね」。子どもが話したいサインを見逃さないで
 食欲がない、元気がない、イライラしているなどいつもと態度が違う時、そんな時「何かあった?」「話したくなったら聞くよ」と声をかけてあげてください。
(2)話を聞くときは積極的に傾聴を
 聞く時には積極的に傾聴を。家事の途中でも手を止めて、子どもときちんと向き合って聞きます。
(3)話を折らない。肯定的な言葉で受けとめて
子どもの話を聞いていると、危ない道に進んでほしくない、失敗をしてほしくないとつい諭したり教えたくなります。子どもの話を聞いていたはずが、気が付けば子どもが親の話を聞いている状態になりがちです。言いたいのをぐっと我慢して、「すごいね」「頑張ったね」など肯定的な言葉で受け止めてあげましょう。一人の人間として対応し、「あなたはどう思う?」と投げかけると、思いのほか答えてくれるはずです。
(4)「また聞かせて」と継続的な愛情を表す
子どもの一番の理解者は親であり、親が果たさなければならない役割はとても大きいものです。でも親にも戸惑いや分からないことはたくさんあるはずです。そんな時は子どもと一緒に考えたり、周りの人に相談してください。頑張りすぎず、ご家族や身近な人を頼り、時には息抜きをして心のバランスをとってくださいね。
振本恵子さん 【資格】看護師免許(第841744号)、看護教員免許(第122号)、メンタル心理カウンセラー(JADP)、上級心理カウンセラー(JADP)
教育コンサルタント「咲空(さくら)」代表。広島市立広島市民病院看護師勤務後、広島市立看護専門学校にて看護教員として働く。多くの「人」と関わった経験から、人の関わり方と対話によって能力を引き出す方法を確立。教育コンサルタントとして独立し、看護にとどまらずコミュニケーションに関わる全ての人の可能性を引き出す、心理カウンセラーの資格も取得し、現在は教育コンサルタント咲空(さくら)代表として、個人や企業の人財教育・健康教育・メンタルヘルスに従事するかたわら、セミナー・講演会など講師業も行っています。
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