10.03.04(木)  TSSの「サクラ開花予報」発表!

そろそろ本格的な春の到来が待ち遠しい季節ですな。

ということで今年も発表しちゃいます!
TSSの「サクラ開花予報」!!

今年は気象庁がサクラの開花予報の発表をやめたため(もったいない…)
東京に本部(本店)をおく大手の気象会社が1月から次々と派手に予報を発表していますね。

やはり地元のサクラは地元が発表しなくちゃいけないでしょ?
TSS天気予報の解説ページ「下駄をはくまで」をご覧の方は、私が毎年開花予報を発表しているのをご存じだと思います。

ということで…
今年の広島市(縮景園)のサクラの開花は…
3月19日前後!!
この時期に咲けば、史上最速の開花になります!!

要因は
・この冬は12月以降、厳しく冷え込んだ日が多かった。
・一方で1月の半ばや2月の下旬以降、かなり暖かい日が続いた

サクラは秋までに“花芽”を作って「休眠」に入ります。
動物みたいに“冬眠”するんですね!
その「寝ている状態」を起こすのが“厳しい冬の寒さ”なんです!
言ってみれば“冬の寒さ”は、サクラにとって“めざまし時計”代わりなんですね!!
(このことを「休眠打破」といいます)
今年は休眠打破が割に早く発生し、暖かい日も多かったということで、
“早咲きの条件はそろっている”と判断しました。

開花から満開までは7日~10日ぐらいかかります。
見頃は3月の終わりぐらいになるのではないでしょうか?
南東部で2~3日、北部では1週間~10日ぐらい遅くなります。
ぜひ、これを参考に予定を立てていただければと思います。

なお、TSSでは
広島市中区縮景園に気象台の標本木と
予備として定めてあるソメイヨシノ計2本を利用して予想をします。
その2本のうち、どちらかが5~6輪花開いた状態を“開花”としたいと思います。

基本的に、2年前までの気象庁の基準を踏襲します。
なぜならこれは長年の観測データがきちんと残っているからです。

2年前の2008年まで縮景園には標本木が数本ありました。
そのどれかの木の数輪が花開いたら“開花”としていました。
しかし2009年から標本木を「1本」に定め、それ以外のものは標本木から外しています。
ルールを変えるとこれまでのデータとの整合がとれなくなるので、
TSSは前述の基準を定めました。

なお一部の気象会社では、その基準や根拠があいまいなものが見受けられるようなのでご利用の際は注意を!!
(TSSは気象庁から「予報業務許可」を受けている、立派な“気象会社”でもあるんですよ!!)

また旅行雑誌「中国・四国じゃらん3月号」にも私の予報が掲載されています。
詳しいサクラの情報はこちらも参考にしてみてね!!(外部リンク)
(hadaken ※写真は去年3月19日に開花した縮景園のソメイヨシノ)

   
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