09.11.26(木)  木守り柿(きもり)


実りの秋も終わり、冬枯れの青空に赤い柿の実が残されているのが印象的ですね。

昔は柿の実を全て収穫せず、数個残しておくのが慣わしでした。
取り残した柿は「木守り柿」(きもり)と呼びます。

収穫に感謝することや、冬の小鳥たちへの恵み、
そして昔はお腹を空かせた旅人への思いやりのためでもあったのです。
柿一つにも、人々の優しさが、こもっていたのですね。
今の私たちにも、人や自然に感謝し、思いやりを忘れないようにしたいものです。


作品は、柿や柿の葉、萱葺き屋根、小鳥、を表現しました
(中田隆一)

   
Link