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9/21コンドルズ日本縦断大起動ツアー2018『START ME UP』のプロモーションで、近藤良平さんが来広。

9/21コンドルズ日本縦断大起動ツアー2018『START ME UP』のプロモーションで、近藤良平さんが来広。

コンドルズ日本縦断大起動ツアー2018 近藤良平誕生50年記念[START ME UP]のプロモーションで、コンドルズ主宰・構成・映像・振付の近藤良平さんが来広。ツアータイトルに自身の“誕生50周年”を掲げた新作公演への想いを語ってくれました。

(2018/08/30)

>>>ツアータイトル[START ME UP]に込めた想いは?

お気づきの通り、ローリング・ストーンズの楽曲に因んだタイトルです。この8月で50歳。半世紀を迎えた僕が、ある意味、人生の折り返しのタイミングでやるツアーなので、「もう1回、走り出そう!」と自分に発破をかける意味もありまして…。直訳すると「自分を始動させる」だけど、ローリング・ストーンズの楽曲の場合、俗語的表現で「その気にさせる」という意味だったりします。「START」には「今を生きる」という意味もあるし、様々な解釈があっていいと思いますが…。そうした意味も含みつつ、年齢を超えてコンドルズをやり続けていきたいという想いを込めてつけたタイトルです。

>>>「新しいことへの挑戦」という意味もあったのでしょうか?

「常に新しい挑戦を!」という姿勢は、コンドルズ結成当初から変わっていません。それは、僕たちコンドルズの活動の核だったりします。常に何か新しい記号を発信し続けないと、僕たちも簡単に終ってしまう。コンドルズが若手を起用するのは、そういう意味もあります。今年は、石渕聡(大東文化大学准教授)の教え子、黒須育海が新たに加入しました。この年齢になると、審査員になることも多いし、守りに入りがちだけれど、攻めていかなくちゃね。今回は、50代のおじさんたちも、新しい試みにチャレンジします。彼らと長いつきあいの僕も知らなかった隠された才能、「この人、こんなことができるんだ!?」という新たな発見がありましてね。それはステージを観てくれたら、分かる。ビックリすると思います。それから、僕たちのパフォーマンスの中には、いわゆる“客いじり”の場面があるんですが、今回は新しい演出を考えています。お客さんにより近づくというか、ドキドキすると思いますよ。今までにない新しいコンドルズを楽しんでいただけると思います。そうはいっても、人間そんなに変わりませんけど…。新しいことを生み出そうとしている僕たちの心意気を感じて欲しいですね。そうそう、今回は人形劇も変わったものを作りました。説明しづらいので、これは観てのお楽しみということで…。今回のステージでは、コンドルズの変わったところと変わらないところを観ていただければと思います。

>>>キャッチフレーズ通り、まさに「青春期再突入!」な作品になりそうですね。

そうですね。今年の夏は、僕がディレクターをやらせていただいている『Dance Dance Dance@YOKOHAMA2018』にコンドルズのメンバーも関わっていたので特に忙しく、今回のステージはものすごい勢いで作りました。でも、今回はそれがすべて良い方向に出たのではないかと。怒涛のスケジュールのドサクサに紛れて、若手とベテランが非常に打ち解けて、最後はとても良い形にまとまったと感じています。作品的には、コンドルズの王道に近い感じに仕上がっています。いつものように、群舞があって、人形劇があって、コントがあって…。5年に1度、海外公演のために、過去の作品から面白かったシーンを集めたベスト盤のような作品を作るのですが、今回は新作にも関わらず、ハイライト的な要素をたくさん詰め込みました。決して過去の作品と同じではないのですが、このシーン見たことあるかもみたいな…。前から観てくれている方には「コンドルズらしさ」を感じていただけると思うし、初めて観る方にも思いきり楽しんでいただけると思います。盛り沢山な内容にしているので、お客さんはおなか一杯になるんじゃないのかな。

>>>近藤良平さんが思う「コンドルズらしさ」とは?

コンドルズは、20代~50代までの男性のみ19人で構成されている男性ダンスカンパニーです。稀有な存在ですが、結成以来22年、それを続けていられるのは、非常に自負できるところです。それぞれ2足以上のワラジを履くメンバーばかりで、職種も年収も年齢もバラバラで、めざしている方向もまるで違う。大学の教授→大学で教えているのもいれば、「お前、それでどうやって生きているの?」という不思議な人もいる。一般的なダンスカンパニーは、同じような人たちが同じように踊って、振りがきれいに揃っている感じだけれど、コンドルズの場合、それをあまり求めていない。コンドルズを初めて見た人は「あのデブは何者?」と衝撃を受けると思うんですよね。メンバーの個性がめちゃくちゃ強い。心の底から踊りたいと思っている奴もいれば、できるだけ踊りたくない奴もいる。踏んでいる舞台だけ一緒という感じですが、逆にそれがいい化学反応となり、コンドルズの面白さになっていると思います。作品のために寄せ集めたメンバーとは全然違います。ずっと長く一緒にやっている強い絆で結ばれたメンバーなので、メンバーの構成的に魅せる力はあると思います。そんな男たちが力を出し切って群舞を踊るのは、女性のそれとはまるで異なります。滑稽というか、B級というか、どこまでもくだらないことにもまっすぐ立ち向かうところを、テレビのような予定調和ではなく、ライブで直接感じてもらえればと思います。

>>>最近、若手とベテランが打ち解けてきたという話ですが…。

20代~50代までが、お互いに認め合ってやっていることを実感できます。コンドルズには、サッカーのように決まった立ち位置がありまして…。どこに立つかが意外と重要なんですけどね。僕が真ん中で、立ち上げメンバーである藤田善宏や石渕聡は必ず1列目だったりしたのですが、今回はおじさんメンバーが後ろに下がって、前列が若手になったんです。それは、おじさんメンバーが若い力に負けたとかではなく、若手を認めたという意味が強くて…。去年から参加している広島出身のジントクも、頑張っていますよ。彼を見ていたら、人間って進化するんだなぁと思います。僕がワークショップをする時に助手をしてもらうこともあるし、スズキ拓朗が立ち上げた「チャイロイプリン」にも属していて、コンドルズにとっても、拓朗にとっても、欠かせない存在になっています。彼は芝居をしていたこともあり、声がいい。「あの声、誰?」とお客さんに聞かれるくらいですね。もちろん、おじさんたちもガンバリマスよ。コンドルズの衣装はいつも学ランと思うかもしれないけれど、コンドルズ最年長の山本光二郎は今回8回も着替えますからね。

>>この夏、50代に突入したわけですが、現在の心境をお聞かせください。

東京公演が終ったばかりですが、全身アザだらけなんですよ。体は痛いし、無理していることは自分でよくわかっています。つくづくカンパニーで良かったと思いますね。助け合いができますから。そんなコンディションですが、50歳になった自分がいま一番気になるというか面白いと感じています。こんなことをしている50歳は世間一般にまずいませんから。このあいだ、50歳を記念して歌を作ったんだけど、いくらでも面白く書けるんですよ。ひょんなことで足がつるとか、揚げ物が食べられなくなったとか、そう簡単に恋心は生まれないとか。50歳を迎えたことで急に見えてきた風景がある。50代という新しいステージに立ったばかりですが、これからも[START ME UP]の心意気で攻めていければと思います。広島公演は今年で17回目。毎年温かく迎えていただき、感謝しています。僕にとって広島は“第2の故郷”、広島ならではのネタも織り交ぜる予定なので、どうぞお楽しみに。