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舞台『出てこようとしてるトロンプルイユ』プロモーションで、ヨーロッパ企画が来広!

舞台『出てこようとしてるトロンプルイユ』プロモーションで、ヨーロッパ企画が来広!

京都を拠点にマルチに活動する劇団「ヨーロッパ企画」のメンバー
(作・演出=上田 誠/出演=石田剛太、諏訪 雅、土佐和成、永野宗典、本多 力)が、
いつものように愛車のワゴン“ヨーロッパカー”に乗り込んで来広。
新作公演の制作裏話を聞かせてくれました!

(2017/08/23)

〇まずは、“演劇界の芥川賞”と称される「岸田國士戯曲賞」、受賞おめでとうございます。

上田
ありがとうございます。これまで最終選考に残ったこともありませんし、僕らがやっているのはコメディなので、まったく縁のない賞だと思っておりましたので、受賞の話を聞いたときは、本当に驚きました。そのあとで徐々に喜びが湧いてきた感じでした。
永野
オンラインですぐにメンバー全員に連絡がありましたからね。
上田
僕らの舞台の作り方は独特でして、まずは稽古でエチュードを重ねて、その中で出てきたおもしろいセリフやキャラクターを台本にまとめるのですが、そんな「ヨーロッパ企画」のメソッドをおもしろがってもらえたところがあるのかなと…。だから、独特ではあるけれど、自信をもってこの道を進むべしと、背中を押していただいたような感じもありまして…。これを機により遠いところへ飛べたらと思っています。と言っても、劇団としては、特に変わったことはありません。新しい仕事がたくさん舞い込んできたとかもありませんし…。
永野
いやいや、変わりましたよ。そもそも僕にとって「上田 誠」は同志社大学の演劇サークルの後輩で、一緒に「ヨーロッパ企画」を立ち上げた同志として、19年間ずっと一緒にやってきたわけですが、その「上田 誠」に今回「先生」と呼ばれるような輝かしい経歴が増えましたからね。一言ひとことが重いというか、後輩扱いできない距離感が生まれましたよね。
土佐
僕が「ヨーロッパ企画」に入ったのは13年前ですけど、その当時から既に永野さんは上田さんの後輩って感じでしたけどね。
永野
おかしいな。僕の方が先輩なんですけどね。まぁそれはさておき、我々も嬉しいですよね。
諏訪
劇団としては何も変わっていないけれど、鼻は高いですよ。役者同志で喋っていても、うちの劇団には「岸田國士戯曲賞」の作家がいるんだぞと、ドヤ顔になっちゃいますよね。
本多
単独受賞ですしね。箔が違いますよね。
石田
上田くんがいない仕事場でも、上田くんと同じ劇団員ということで、「おめでとう!」と声をかけてくださるわけで…。「ありがとうございます!」と返事をしながらも、俺が受賞したんじゃないけど…と思う自分と、俺ももっと頑張らねば…と思う自分がいます。
上田
受賞後の第1作目って、すごいプレッシャー感じますよ。今度の新作は、パリを舞台にした「だまし絵コメディ」です。人間の錯覚を利用しただまし絵と言えば、エッシャーが有名ですが、僕がときめいたのは、2次元の絵が3次元の世界に出てこようとしている絵。見る者をその世界に引き込んでいくのが名画だと思うけれど、その真逆だから。思わず、そのまんまタイトルにしてしまいました。あと、棚だと思ったら絵だった、廊下だと思ったら絵だった、額縁の裏だと思ったら絵だった…。そんな絵が16世紀に既にあって。美術って高尚な世界だけど、その世界でこういうバカバカしいネタをやることが心意気として大好きなわけで。『弱虫ペダル』『刀剣乱舞』『ハイキュー!!』、それよりも2.5次元的な演劇をめざします。

〇どんな手口で観客をだましてくれるのか、面白い舞台装置を期待してしまいます…

上田
メンバーに今回の舞台装置のことを話したら、けっこうおもしろがってくれましたが、実は怯えています。「だまし絵コメディ」にふさわしいトリッキーな装置を考えてはいるけれど、これから稽古でやってみて、何も成立しなかったら…と不安です。だって、だまし絵やトリックアートって、実は見る角度を選ぶんですよね。「だまし絵コメディ」と世間に発表した後に気づいたんですけどね。上下左右いろんな角度から見てもらっている舞台で、すべての観客をだます仕掛けは難しくて…。
永野
いやいや、見る角度によって難しさはあるかもですが、実にワクワクする仕掛けですよ。かなりときめきましたから。詳細を言いたいけれど、それは見てのお楽しみですね。
上田
3年前の『ビルのゲーツ』もそうですが、お客様が協力して想像して好意的に見てくれないと、イリュージョンは起きませんからね。それは『欽ちゃんの仮装大賞』と一緒ですよ。

上田誠さん
「受賞後の第1作目って、すごいプレッシャー」

諏訪 雅さん
「うちには『岸田戯曲賞』の作家がいるんだぞ! とドヤ顔になっちゃう」

石田剛太さん
「セーヌ川みたいな鴨川左岸を歩いてイメトレしたい」

〇パリを舞台にした「だまし絵コメディ」なら、登場人物はフランス人ですよね???

上田
そうですね。「ヨーロッパ企画」の場合、場所も登場人物も固有名詞を持たない抽象的な設定が多かったけれど、前作の『来てけつかるべき新世界』から流れが変わりました。大阪の新世界を舞台にした関西人のお芝居でしたが、それがとてもうまくいった実感があって、今年はパリを舞台にしたフランス人のお芝居に挑みます。何をどうすればフランス人に見えるのか。カフェオレを飲んだり、ハンチング帽を被ったり、身振り手振りを大きくするとか…。たとえば、前回、ヤクザ芝居のときは、できるだけ地面に近い場所で演じればチンピラに見えるとか、稽古で見えてきたものがありましたが、今回はどうでしょうか。
永野
ボソボソ喋るイメージがありますが…
上田
それじゃあ、芝居は成立しないからね。
本多
土佐さんと一緒に、中世フランスの芝居をやったことがありますけど…。日本語の台本をフランス語に訳してもらい、それをカタカナにしてもらって、必死で覚えたのですが、その発音はドイツ語だとか、めちゃくちゃクレームが来ました。
石田
僕は、高校の卒業旅行でフランスに行きましたけど、印象に残っているのはセーヌ川です。京都はパリの姉妹都市ですし、鴨川はセーヌ川みたいなもの。鴨川左岸を歩いて、イメトレに励もうかな…。
土佐
フランス人ですぐ思い浮かぶのは、サッカーのトルシエ監督。あ、家にかわかみじゅんこさんのエッセイコミック『パリパリ伝説』があるので、まずはあれを読んでみようかな。
上田
メンバーのみんなでフランス映画を見てみるのもいいかもですね。でも、ちょっと苦労しそうですね。揚げ句の果てには、安易に金髪とかで逃げてたりして…。
土佐 付け鼻とかね。

〇ストーリーとしては、だまし絵を描くフランス人画家の物語でしょうか???

上田
だまし絵は、美術史の王道から少し外れている存在。イロモノの扱いなので、画壇からつまはじきにされて不遇の道を歩いたキワモノの画家の話になりそうな気がしています。
諏訪
時代としては、100年前ぐらい?
上田
もう少し後になるかな。でも20世紀。いま、だまし絵やトリックアートって、めちゃくちゃ流行っていますよね。コンピューターとの相性もよくて、インターネットやPV、街中のアートとして…。だから、時代的に早すぎた不遇の画家の話になります。でも、案外、画家は出てこないかもしれません。石田くんにダリの役をやってもらおうかとも思いましたが、いま考えているプロットでは、ダリの出番がなくてね。
石田
サルバドール・ダリになりそこなった僕は、何になるんでしょう?
上田
だまし絵は、美術館で見る名画に比べると、もっとカジュアルなものだから。画家や美術館のキュレーターが登場して、だまし絵について専門的に語るような話ではないはず。登場人物は、わりと普通の人々になりそうな気がしています。
本多
いろんな絵画がたくさん出てくるんでしょうか?
上田
山ほど出てくる予定です。劇中画の製作は、チラシの石田くんの絵を書いてくれた角田貴志さんです。でも、絵画そのものは、割と雑に扱ってしまうかも。僕が描きたいのは、人間関係だから。僕は、人間とモノの掛け算で、どんなドラマが生まれるかを描きたい。そういう意味で「人と文房具」「人とテクノロジー」とかやってきたわけですが、今回も「人とだまし絵」の掛け算を徹底的にやってみたいと考えています。

地元の新聞社やタウン誌計4社の取材

代々木アニメーション学院広島校でのワークショップ

HFM(広島FM)でキャンペーン

「夜のヨーロッパ企画」
多数お越しいただきありがとうございました!

〇「ヨーロッパ企画」の皆さんが、役者としてファンをだまし続けたいことはありますか?

土佐 
僕は今年40歳になるんですけど、40を超えたおじさんたちが、学生時代からずっとこれだけ仲良くしているのはあんまり見かけないし、ちょっと気持ち悪いと思うことさえあります。だから、できるだけ年齢不詳というか、実際の年齢より若く思われたいですね。
永野
僕もそれは思う。真面目な話、「ヨーロッパ企画」の芝居のトーンを作っているものの一つに童貞臭があると思っていて、それを大切にしたい。いくつになっても、アイドルではないけれど、何も知らないピンクなイメージの男であり続けたいですね。
諏訪
僕は、本当は緊張しやすい性格なんだけど、そんな自分を一生見せたくない。
石田
諏訪さんと以前、芝居談義をしたとき、「舞台上で余裕のないヤツは見たくないだろう」と言われていましたもんね。あれはとてもいい話だなぁと思いました。僕もたとえ楽しそうに演じていても、実はいっぱいいっぱいのときも多々あるわけで…。いくら一生懸命に演じていても、そんな余裕のないヤツをお客様は見たくないはずで…。
本多
ですね。どんな役でも余裕をもって演じきりたいですね。たとえば、今度のお芝居も、僕たちは日本人だけどフランス人に見えるとか、だまし通すことができたらと思いますよね。
永野
セリフにはなかった言葉がはずみで出ることもあるけれど、それが完璧だったら理想だなと思いますね。だますというよりは、完全に役になりきる感覚というか…。

〇「もっと出てこれる!」というキャッチフレーズですが、 結成20周年を迎えるにあたり、打ち出したいことはありますか?

土佐
ありますよ。僕は「ヨーロッパ企画」の中の自分をカープ選手に例えると「田中広輔」かなと。「鈴木誠也」や「菊池涼介」に比べると地味だったりするけど、最初から最後まで試合に出て頑張って活躍している。でもさらに「バティスタ」みたいなホームランを打てますよ!ってところを、そろそろ見せたいと思いますね。
諏訪
で、「ヨーロッパ企画」の「鈴木誠也」は誰なの?
土佐
「4番 鈴木誠也」は石田さん。
石田
僕が、神ってる「鈴木誠也」? メイドをカエルに変える悪魔の役は、やりましたけどね。
その期待に添えるよう、もっと役者としての幅を出していきたいですね。上田くんが台本を作るときは、メンバーのキャラクターを反映させてハマリ役を考えるのですが、毎回同じような役になるのはマズイ。いろんな役に挑戦できるよう、いろんなものに興味をもって、コイツおもしろそうなことをやっているな、そういうのもできるんだ、こういう面もあるんだ、とみんなに思ってもらいたいです。
諏訪
「ヨーロッパ企画」の「菊池涼介」は?
土佐
「2番 菊池涼介」は永野さん。小柄だけど思い切りの良いスイングで長打力もある名選手です。諏訪さんは「広島打線の不動の3番 丸佳浩」。顔と器のデカさに定評がある主力打者です。本多さんは、愛されキャラの「5番 エルドレッド」。カープの1番から5番までが、ここにいる感じですよ。広島の皆さんには、カープ選手に例えると分かりやすいでしょ。
諏訪
「ヨーロッパ企画」の不動の3番になれるよう、もっと役者としての凄味を出していきたいですね。どうすれば凄味が出るのかわからないけれど、それを意識していたいですね。
石田
凄味と言えば、客演の菅原永二さん。本番では必ずバシッと決めてくださるところがスゴイ。憧れますよね。
本多
僕は、もっと大きな声を出したいですね。先日、市川海老蔵さんの『石川五右衛門 外伝』を見に行ったのですが、「絶景かな、絶景かな」の名セリフがむちゃくちゃ劇場に響いていて…。生の声量の凄さを感じたので、僕もああなりたいと思いました。
永野
僕が世の中に打ち出したいと思うのは、「ヨーロッパ企画」の舞台の作り方。僕たちのメソッドが世間でもっと通用するようになればいいですね。僕たちのアプローチの仕方もありということを世間に伝えたい。いろんな現場に行くようになって、ホントそれを思います。
上田
「ヨーロッパ企画」の舞台づくりは、独特ですからね。僕もエチュードで台本を作ることが多くて、自分で文章を書くのが苦手なわけですが、これからはもっと自分の手でセリフを書くことをやっていきたい。自分の言葉でお客さんを楽しませたり、ハッとさせたりしたいですね。
諏訪
昔は上田くんも書いていたんですけどね。
上田
あるとき、自分で書いたセリフより、役者から出た言葉をセリフにした方が迫力があることに気づいて、できるだけそうしてきたわけだけれど、これからは自分がひねり出したセリフも掛け算にしてやっていきたいですね。劇団を立ち上げて来年で20年、劇団を長くやっていると、自分たちのパターンが決まってくるところがあるけれど、この人から出てくるアイデアが読めてきたとなるとよくない。演劇のテーマとして珍しいものにチャレンジして、芝居の領域を拡げたいですね。「岸田國士戯曲賞」を受賞して、もっと前に出ていこうとしている「ヨーロッパ企画」をどうぞよろしくお願いします。

永野宗典さん
「無垢でピンクなイメージの男であり続けたい」

土佐和成さん
「そろそろバティスタ選手みたいな『大きいホームラン』を見せたい!」

本多 力さん
「どんな役でも余裕で演じきれるようになりたい」

ヨーロッパ企画の“切り込み隊長”からクリーンナップまで勢ぞろい!?