広島日豪協会

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カキセミナー開催

学習塾の受講生募集…のようなタイトルですが、「厳冬期を中心とした重労働で後継者不足」という日本の牡蠣生産者を救いたい!とオーストラリアが立ち上がったというニュースです。オーストラリアの牡蠣養殖技術を日本で紹介するセミナーが、広島市内で開催されました。

セミナーでは、主催者代表として在大阪オーストラリア総領事館のキャサリン・テイラー総領事があいさつ。続いて南オーストラリア州の牡蠣生産者が、養殖された種苗をプラスチック製のバスケットに入れて養殖することで「波で揺すられて牡蠣のサイズや形が均一になる」「潮の干満による高さ調整が簡単」「成長具合の確認が容易」「殻への付着物が減る」「加工場への運搬が容易」「耐久性に優れ繰り返し使用可能」などとメリットを紹介し、「少人数でも作業の量・時間とも効率的に行えて、安定した収入を得ている」とアピールしました。

会場には、収穫の最盛期にもかかわらず県内外の牡蠣生産者約80人が集まり、関心の高さを示していました。またこのセミナーは前週には東北・石巻市で開催され100人が集まったそうです。

在大阪オーストラリア総領事館の吉本剛宏主席商務官は「豪日両国の若手の牡蠣生産者の相互交流の場をつくることで、両国の牡蠣養殖産業の発展に寄与したい」と話していました。