市川さんの作品の素晴らしさもさることながら
一つ一つの作品に添えられている 詩の様な・・・ 彼女の
言葉がとてもよいのです。
大輪のカサブランカの作品にはこう書かれていました。
『 幸せの花 (ピンクのカサブランカ) 』
二十歳を迎えた息子が
私の誕生日に
ピンクのカサブランカの花束をくれた
夫が突然倒れた日
息子は病室に入ることもできず
まだ 幼さの残る大きな瞳から涙がぼとぼと落ち、立ちすくんでいた
「なんにもしてやれなくて・・・」
夫の最後の言葉を思い出す
悲しみを家族それぞれが
持ち耐えて
時が過ぎていった
このもらったカサブランカの花の甘い香りは
これまでの悲しみの時を溶かし
私の幸せの花となってくれた
市川さんに「どれも 言葉がいいですね。」と言うと
「私は書くのが下手だから (一つの作品に)2日はかかるのよ。」
と笑顔でおっしゃっていました。 |